芝居:「悪魔と天使」 AT KAAT

芝居:「悪魔と天使」 AT KAAT
公式サイトはここ
https://www.akumatotenshi.com/

手塚治虫さんの原案。生誕90年の作品です。

これは良かったです。どこまで手塚さんのオリジナリティが入っているのか
わかりませんが
うまくできていたと思います。
しかしそれも最後にかけて明らかになるので
途中休憩時間は
すごく会場内かったるい雰囲気がありましたが
最後はそこそこ満足という感じになった。
私は大満足した。

それは
一つの輝石、奇石かな、が割れて
親子の縁を分けていたのですが
それが人間の
一部の感情の「悪魔」の部分と「天使」
の部分に分かれていたところが若干あるんです。
そして、愛情の気持ちが
その、たまたますれ違った(劇ではトワイライトエキスプレスに乗り合わせた人たち)
人たちの人生を変えて、違った生き方を見出してくれる
というような展開をしてくれて
すごく納得がいったものです。

なぜか?
私がいつも書いている「袖すり合うも他生の縁」が描かれているから。
信号で待っている人たちを簡単に眺めても
同じメンバーを同じ時間にそろえることは困難なんです。
その縁を大事に、すると違った人生が見えてくる、
そんな感じが詰まった
物語の数々。
「出会い」は偶然。でもその後必然に変わるかもしれない。


その流れが
一つにまとまった時に
ぐぃーんと気持ちを持っていかれました。

少し長いですが
語るといろいろあるから、仕方ないかな。

他の感想は
観月ありささんがきれいで驚いた。
あまり美しさで驚くことはいのですがあれは、距離がありましたが
かなりのものと思った。
あと
アフタートークのMCをしていたワッハッハ本舗の人が
役者っぽいオーラがある人だと思いました。あの人みたいなのが役者
なんだろうな、と思った次第。
しかし驚いたのは
アフタートーク
ある男性役者が女優(観月さん、高島さん)にお手入れの仕方は?
と聞いたとき、
「僕は、お風呂のあと、スチームをあてて、そのあとパックして、それが基本で、そのあとどうしているのかな?」と
そのMCが今の男の子はみんなそうなんです、と
合いの手を入れても、
女優二人は「その時間があるなら、寝たほうが良い」と言ったこと。
もう一人の若手の俳優が緊張のあまり、ドキドキしてのどがカラカラで
「たぶん、私今乾燥しているので口臭がしていると思います」と言ったこと、
MCの人はそんなことあらへん、みたいに流してくれたけど、このMCの人が昭和のサラリーマンみたいだった。
たたいても死にそうもない感じですし
劇団で久本さんや柴田さんに鍛えられているだけあるな、と思いました。


あと、ユーミンが紅白から来ていると再認識した。
「春よ、来い」が流れて雰囲気を作っていた。
はい、実際にコンサートのチケットを買ってます。
そして今のところのセットリストではこの曲も歌います。
良い曲です。

しかし、紅白以降、今、日本をもっとも代表できる
中島みゆき」があまりにも流れていない。
誰かひとり、と言われたら迷わずに彼女なのだ。
とどうでもいい話で感想とします。