マリインスキー「ドン・キホーテ」AT 東京文化会館

マリインスキー「ドン・キホーテ」AT 東京文化会館
公式サイトはここ
https://www.japanarts.co.jp/mariinsky2018/index.html

感想はマリインスキーをなめていた、というもの。
今回ソリストが悪いと思っていたが全体のバランスは最高でした。
躍動感が舞台から伝わってきた。
これは冒頭から「ただならぬ」気配を感じていたのだが
それは良い方向で結実しました。
ブラボーな舞台。
バレエというのはこのくらい出来上がっていなければならない、というもの。

さてとそしてキトリの新しいダンサーが生まれたという感じ。
シャキロワ、素晴らしかったです。
まさにキトリにぴったりのダンサーでしたし、
踊りが素晴らしかった。
最後のPDDで扇子が少しうまくあかなかったけど、ずっと
確実なる踊りをしていた。はじける感じではなく、
テクニックという感じの踊り。
フェッテなどは切れているし、ジャンプがきれい。
3幕のGPDDの32回転も余裕でしたね。
軸もぶれていないし、良かった。
対するアスケロフも良かった。あまりいい印象がなかったのですが
同じく最後のGPDDでのジャンプも工夫しており見せ場も作ってくれましたよ。

全体とするとオケの音、リズムが踊りとぴったり合っていて
観ていて気持ちよい。
この心地よさ、美しさ、踊りのうまさがすべてでしょう。

いつも観ている席よりも後ろの1階の俯瞰できる席でしたが
粗は目立たなかった。

日本人ダンサーの石井さんもグセイノワに負けていなかった。
良かったですよ。若いうちからうらやましい環境にいるなあと思った。
あと特質するべきは
コンダウーロワの舞台での美しさ。チラシの写真ではわからないでしょうが
かなりですね。
その昔、ロパの白鳥で今回来ている、コンダウーロワとアリーナソーモワは一緒に
白鳥たちを踊っていたんですよね。そんな舞台を思い出し懐かしかった。

そのほか、特記するべきはヤナ・セーリナ、マリア・ホーレワ、アリーナ・クラソフスカヤ
クセーニャ・ドゥブロヴィナあたりが良かったかな。

ベテランと若手がうまくかみ合った舞台になっていたので、すごく豪華絢爛な感じになったのだと思います。
やはり抑えるべき人が抑え、若手の突き上げがあるとよくなる。

ベリャコフはまだまだでしょう。

まあ、スタートしたマリインスキーの公演今回は良さそうです。

会場は美しい女性が多かったですよ。かなりお出かけ気分にならないと負けるかもしれないよ。
と助言。
久しぶりに華やかな客席でしたし
客層も良かった。