宇多田ヒカル ライブ  AT 横浜アリーナ 後半

宇多田ヒカル ライブ  AT 横浜アリーナ 後半
公式サイトはここ
http://www.utadahikaru.jp/live/detail.html?num=0

後半:曲の感想を中心に


「あなた」
この出だし、は確かに、意表をつかれた。
下からせりあがってきたか?

ただ、「うぉーーー」というサプライスがあるならばもっと引き付けて
会場の雰囲気を持っていく曲が良い。
これはせりあがって聞かせて、「歌詞に、ないしは見た映画」に想いを戻らせてしまった。
それは失敗。パーフォーマンスは良い
曲も本日の中でも出来はすごく良い方

「道」
これも名曲の部類だが、「あなた」から続いてしまう。その雰囲気が静かなまま。
ここで、本日じっくり聞いてください、という意志さえ感じた。
それならばそれでよいのだが、
どうもそうではない。
 
Traveling
ここでUPテンポの名曲がはいるが、普通の演奏。
初期の曲に関して、今回のミュージシャンはうますぎる。
だから気持ちよいのだが、ここらで少しもっと煽る練習が必要かもしれない。
 
「COLORS」
これも前からつながるが、そこに「期待感」が生まれない。
ないしは「意外感」で「うぉーーー」という反応が観客にない。
もしかして知らないのかこの曲?とさえ思った
 
Prisoner Of Love

変に編曲せず、きれいにオリジナル感はあって演奏もうまい。
でもきれいにまとめすぎ。
ここはどうにでも遊べるでしょう?
ここで観客を乗せていかなければ?ダメな感じはある。
 
「Kiss & Cry」
これもリズムセクション
もっと自在に演奏させればよかったのに?
この辺で会場の上をあまりにも動かない宇多田を感じてしまう。
 

SAKURAドロップス
声中心に頑張っていたし、高音もどうにか出していた。
きれいな歌ですが、どうも動からすぐに静になってしまう。
基本、スタジオミュージシャンと スタジオライブがいいのではないかと思ってしまうよ。

この辺でバンドの後ろの映像がダサいということに気が付く。
まあこのころまでは曲が良くて気が付かないふりをしていたが
さすがに、この曲で「うん、このコンサート金かけていないな」と思った。
歌がメインで、宇多田の曲と歌唱で勝負というのはわかる。
しかしアリーナでは
すこし煽らないと、後ろの方は、私は関係ない、になってしまう。

このコンサートに参加した達成感がないものになる。という危惧が生まれる。

「光」
まさにこの曲も、べースラインを強調するだけでも
ちょっとまわいを入れるだけでも
観客を取り込むことができる曲なのだが、淡々と進む。
 
「ともだち」
新しい歌。というか付属なし
そのほうがしっくりとくる。出てきたらどうしようかと思ったよ。

 
「Too Proud」
featureing Hikaru Utada  ですね。宇多田のラップ、良い感じでした。
いろいろとビートたけし、エロい話、みたいなきわどい内容が結構きれいリズムにノッテいた。
昨日、、ほかのコラボが出たのに、これというのは
逆にこれがコンサートだろ?と思わせてくれたよ。

ダンサーの踊りは
まあ普通。
ここで踊りに期待なんかしないから。

ここで問題の「又吉映像」
10数分:ここは一番トイレに行きやすい


出丸でまたせりあがって、後ろのお客様にもサービス。
しかし前半で出来上がった後ろの席の「ゆるい」感覚は
覆らなかった。
また選曲も静か。
 
「誓い」
何も言うことはない、ただ、後ろの席で歌う曲か?
 
真夏の通り雨
これもいい曲だし、きれいに歌っているのだが
観客に囲まれてこれでいいのか?と思う
 
花束を君に
これも、演出がほしいよねえ。

以上、出丸、で歌う名曲たちです。いい曲なんだが
出丸というのが失敗なのかなあ。
どうせ3曲なら盛り上がる3曲でもよかったかもしれない。そうなると
全編がまとまったコンサートになったかもしれない

 
「Forevermore」
本舞台まで戻る時間はロスだなあ。これ考えなかったかな?
不思議な流れだ。
ここでUPテンポなんだと思うが、この程度ではまあラストにつながらない。
しかしいい曲です。

 
「First Love」
これはさすがに会場もいい反応があった。それでも、私もいいなあ、と思った次第
 
「初恋」
これは狙ったというのは見え見えですが、この曲もいい。「初恋」連続ですからねえ。
 
「Play A Love Song」
終わるという感じがしない曲で終わる。まあ盛り上がりに欠けたなあ、と思った次第

アンコール
 
「俺の彼女」
このベースの入り方は良かったし
ピアノの入り方もすごくきれいでした。歌も良かった。
 
「Automatic」
そして、この日の最高のパーフォーマンス。
この曲はリズムをしっかりと保ちながら、素晴らしい流れでした。体が自然に動くというもの。

ただここでMCはまた流れを切る。
 
「Goodbye Happiness」
前のMCで切った流れはこの曲をしてさえ取り戻せなかった。

さらに終了とともに会場の電灯が付く。「帰れ」というばかりに。

まあその前の宇多田の会場の去り方ももう少し考えたほうが良いと思うけどね。

各曲、楽しめたけど、全体で流れを楽しんで
すごーーーく楽しかったね、というものではない。ただパフォーマンスは良い。

最後に彼女に存在のオーラがなかったことは心配だ。
もどかしさもあるけど、個別に楽しむ、という感じでよいのかもしれない。

あとこの程度の規模でコンピューター制御なのかわからないが
もう少し自由に語らせてあげたらそれはそれでよかったかもしれない。もったいないなあ、というのが本音。
ツアー頑張ってください。宇多田さん個人の出来は良い方だと思いますよ。