ナブッコ AT 新国立劇場

ナブッコ AT 新国立劇場
公式サイトはここ
http://www.atre.jp/13nabucco/
今回も面白く拝見しました。
しかし、内容とともにこのプロダクションも使い捨てみたいな
ところがあるので
お金がかかっている割には
持続的上演が難しいだろうな、というのがやはり一番に来た印象です。
全体としては
新国立劇場としては出来の良い方だと思います。
ただし、楽日の割に
全体のまとまりはなかった。
あとソリスト、日本人二人とファムファタールの体格の良い方は最後という感じ

頑張っておりました。その他は前回の方が良かった。そんな感じで最後という迫
力はなかったように思います。
ただ、なんというか
初めてオペラのかたや演劇畑の方には受けがよいかもしれません。
音楽もオーケストラがまともに演奏しているよとかね。
ただ、2回目で少し飽きが来たので
次回からは
高校生のためのオペラ観賞会などに使うと良いと思います。
本公演で何回もこれを上演というのもねえ。
あと、すごく感じたのは
新国立劇場に来ている方は
合唱団を聞きに来ている部分も大いにあると言うことでした。
確かに今回、いやいままでも、大変な演技をさせられながら
あれだけの成果を出すのはさすがだと思いますが
「まあねえ」というのが私の感想です。
今回は指揮者への拍手も多かったし
そこそこかなあ。
しかしそこそこの公演って今、客席埋まらないのが
この劇場の特徴でして、
ではどうするべきか?
ビックネームを呼ぶしか方法はないように思います。
私は今のままで十分ですが、
あまりに割引などの手法を使うと
客席で来ている者同士の会話が頻繁に聞こえるようになります。
昨日も注意していたらきりがないものでした。
あと舞台写真を撮影するということ。これ版権あると思うんですけどね。
閑話休題
ナブッコ」はさすがにとても良いオペラです。
他の作品と違って
ロマンチックな場面がかなり多く、チェロの旋律と演奏が良かった。
なんと言うか地味で知られていない部分はかなりありますが
実はヴェルディの中でも代表作の一つではないでしょうか?それは本当に感じま
した。気負っていない。それが、なんというかゆったりとして雰囲気を
国家人種間の争いのテーマの中にもたらせている。
「いいだろ?私は人気あるんだぜ、オペラの大家なんだぜ」という部分が感じら
れないのが良いというか。。。。素直な作品だと思いました。