ナブッコ AT 新国立劇場

ナブッコ AT 新国立劇場
公式サイトはここ
http://www.atre.jp/13nabucco/
結論から言って
休憩後
かなりまとまりが出たから、次回以降
期待できるのではないでしょうか?
ソリスト、意外と良いですよ。
ナブッコ役も、かなり良い出来ではないでしょうか?
アビガイッテ役は迫力があり、どちらかというと不運というよりも野心強くのっ
とってやろうタイプでした。以前、何の役で観たのか全く思いだせないのですが
今回は印象が強い。
ザッカリーア役もなかなか存在感があり、良かったと思います。
イズマエ―レ役は日本人ながら、ヴェルディの声ですが、そこそこ良かったです。
フェネーナ役も日本人ながら、かなり舞台映えするし声も良く伸びるのではない
でしょうか?
ナブッコ役がよければそれでよし。かなりアンサンブルもしっかりと聞かせてく
れました。
あと、イタリア国歌は(うそ)合唱団、拍手を求めるがごとくですが、やはり聞
かせてくれました。
このヴェルディのオペラはこの辺が味があるオペラですねえ。
その味のあるオペラを演奏で指揮者はきれいに持って行きました。演奏もかなり
応えていたと思う。最近日本のオケのヴェルディのオペラの演奏当たりばかり引
いております。
静かななかにも盛り上げる波を持っていて、ヴェルディだなあ、と思わせてくれ
ました。
さてと演出。
現代的にアレンジ。そしてアニメのごとく
各幕のはじめに状況説明のナレーションが入ります。本当に今風だなあ、と思い
ます。
さらには衣装もその色も、舞台の美術もかなりカラフルで個性の主張の時代を象
徴するようでした。その個性の中、国家は団結するのです。
それも派閥あり、新しい、宗教?ありでそれなりに
平和な現代の中に波乱が起きます。
この平和性を「ショッピングセンター」は示して
その平和だから生まれる、何かの異端分子を、違う宗教として示していたのでは
ないでしょうか?
この平和は「ある特定の宗教」ゆえにもたらされているのですが
(そこはテクスト通り、ここはいじれないでしょう、)違う考え、それは国家間
の対立であり、異なる宗教であり、世代ギャップであり
さまざまでしょうが
この多様的にとらえることができることが
この演出の味噌なんでしょう。
演出は合唱隊に配置を多様性に富ませて、音を色々な角度から観客に提示してい
る点で勝利でしょう。
また飽きなかった。
しかし同じプロダクション次は苦戦するでしょうねえ。今回はソリストと指揮者
がそこそこ良かったから。。。。。
ということで
たぶんネットでは喧々諤々の議論がなされていることでしょう。