二期会「マクベス」 AT 東京文化会館

二期会マクベス」 AT 東京文化会館
公式サイトはここ
http://www.nikikai.net/lineup/macbeth2013/index.html
まずは
終わって、カーテンコールの時
「ブラヴォー」の声が少なかったことと、演出者が出てきたとき「ブーイング」
がかけられたことを明記しておきます。これは私の意見ではありません。
なんでかなあ?と考えたのですが
マクベス」というと歴史物、コスプレ、そして、幽霊、幻惑
などがかなりのキーワードですので、その辺のものがあまり使われていなかった
からかもしれません。
それで私はというと、
まずラストシーン、秀逸ですね。魔女たちは
その時代に必ずいる、ミーハーな女の子、という感じでしょうか?
占いが好きでスピリチュアル系です。笑い
その彼女たちが、昔のおとぎ話(マクベスでさえ、昔話で、ちょっと読んだり聞
いたりするのにはちょうど良い話題)に耳を傾けていて、それが終わるところで
オペラが終わります。
そう、すべては、昔話。いつの時代にも起こりうる、事件なんです。
その昔話の本題の「マクベス」自体にも彼女たちのような魔女というか、若い女
の子たちが登場します。ゴシップネタ好きでしょうね。
それで好き勝手にいろいろというのです。それを間違って「占い」として解いた
ところと真に受けたところがキーポイント。
あとは、演劇のマクベスと思ってみていれば
そんなに違和感がないでしょう。ですから私自身はあのブーイングがわからなかっ
た。
オーケストラも、合唱もなんかヴェルディってこんな風に
思いっきりドライブ感があるんだよなあ、と思わせてくれるものでしたし
良しも悪しも
日本人というか私がヴェルディのオペラに期待する
声もかなりのソリストが持っておりました。ですから
つぼにはまった。ひさしぶりに
ヴェルディだなあ、と思わせてくれる舞台でした。
ぜひ、ご覧になることをお勧めいたします。
森が動くときの
演出なんか私は好きです。そして、あそこで気合の入った合唱、
ヴェルディってこれくらい派手なんだと思いますよ。