魔笛 AT 新国立劇場

魔笛 AT 新国立劇場
公式サイトはここ
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/20000613_opera.html
昨日、あたらめてこの作品が名作であるとともに
後世に多大な影響を与えたことを実感しました。
そして、このプロダクションは
かなり派手に舞台が動くので
アイーダ」とともに作り直すのは躊躇することだと思いました。
とにかく舞台装置の動きが派手で
観ている方は落ち着かないくらいです。ですから
すぐに飽きてしまう子供などにはちょうど良い舞台ではないでしょうか?
さてと
感想。
オーケストラはきれいな音で、派手ではないですが静かに、柔らかくまとめてく
れたという感じです。
もう少し派手でもいいのでは?とも思いますが、この演奏は正解でしょう。
ソリストは
インパクトはあまり誰と言ってあげるほどではなく
すべて及第点。
なにか試験のための安全走行の歌唱を聞いているようで
ここが一番飽きた点です。
飽きると言うのは語弊があるかもしれませんが
しっかりと音があっているので
合唱隊そのものが出てきているような感じで
インパクトが小さい。
いつだったか、カヴァーで出てこられた
長谷川さんが、役どころが変更になったせいか
いまいち。
特記するような良い人はいないです。しかしこれ以上悪いという人もいないので
これで良いのではないでしょうか。
将来的に
指揮者まで日本人で
オールジャパンのオペラの場として機能していけばよいと思います。これは嫌み
ではなく、キャンセルの被害にあっているとこれでもいいかな、と思ってしまう
ようになりました。
あとは
学生割引、などもろもろの割引があるので
休憩時間も
客席も2年くらい前とは比較にならないくらい若返っております。
これは一応、苦情として
あげておきます。なんというか、自分たちの時は学割なんてなかったし、
敷居を下げるとずうずうしい人が増えてきていることも事実で
マナー違反を注意できるかどうか?が今後の新国立劇場スタッフの腕の見せどこ
ろでしょう。
閑話休題
魔笛」の最後は
本当にワーグナーに繋がるオペラの展開を見せていると思うし見えない力と言う
か、神の手を音楽で表わそうとしたかのような意思を感じました。うまく楽しい
物語にオブラートされておりますが。。。これを感じることができたのは
演奏、歌唱が及第点で別に特別に見るべき点がなかったから
作品を俯瞰できたためというパラドックス的な感想ゆえですが。。。。