ダイナミックダンス AT 新国立劇場

ダイナミックダンス AT 新国立劇場
公式サイトはここ
http://www.atre.jp/12dynamic/
今シーズンの
バレエにおける「シルヴィア」とともにメインの演目です。まあ、私が期待して
いた演目と言うべきか。
実感からすると
すごくリラックスしてみることができました。
「タンホイザ―」はやはり緊張感は要求されるんだなあ、と思ったくらい、
体が楽でした。
さてと感想
まずは
「コンチェルトバロッコ」
確実に予習不足で、オケピにかなりの演奏家がいるなあと思っていたら
「2つのヴァイオリンのための協奏曲 」でした。はい上の特設サイトに書いてあ
ります。
この曲大好きなので、また演奏家が漆原さんときたら
目が舞台のみならず、おけぴにも行ってしまう。
視線の動きが半端なく大変でした。
演奏は踊りの合わせて、ゆっくり目。しかし漆原さんのバイオリンが良い。これ
では
前日の「タンホイザ―」が良いと言っても、バレエ公演の方が粋な感じがします。
振り付けは、結果的に最後の演目をみた後にこれを書いているので、どうしても
ぶれますが
「葉は色あせて」?「Leaves are fading」とか言うと思ったタイトルのバレエ
に少しテイストが似ております。
絵画で言うと抽象派のようなタッチと言うべきなんでしょう。しかし
アレグロのところではリズムのところだけとりだしてうまく動的な動作を取り入
れておりました。
これは音楽の勝利でしょう。生演奏でこれを見せられたら、うーーんたまらない。
「テイク・ファイブ」
そして公開リハーサルであった白人系のジャズ。
バッハの次にジャズですから。そのあとミニマルミュージックですから。。。多
様だわ。
踊りを楽しむという5つのバリエーションを作品にしたんですね。トータルで見
ると
すごく盛り上がりがあり、陽気な気分になります。
「イン・ジ・アッパールーム」
これはとてつもない作品ですね。
そしてフィリップ・グラスの音楽がすごく良い。たまらなく良いですね。ちょう
ど彼が活躍していた時代に学生時代でしたので、すごく懐かしい感覚に襲われま
した。
はじめはこの振付をしたトワイラ・サープと言う人は女性をハードに使うので同
性愛なのかなあと思ったんですが、最終的には
健康なバレエになっておりました。
というのは、途中まで、体の内なる、渦巻く欲望、それも無意識の渇望みたいな
表現だったからです。
しかし途中から、ダンスと言うよりも日常をダンスに置き換えて、日常を過ごす
ということ、すなわち、食事、仕事(ダンス)、プライベートな時間を各々が違
う時間空間に生きているようにごちゃごちゃになっているかのようで
最後にうまくまとまるという点で人間の生きている様子だ、と思ったのです。
このまとまり方はミニマルミュージックの完結とともに訪れます。この音楽の
ゆるい渦巻がとても、日常の繰り返しの表現をメタファーとして使われていて
振り付けとマッチしていたねえ。
しかし、水着みたいな衣装、このバレエ団のメンバーには酷なくらい色気がなかっ
た。それは置いておいて良いもの見せてもらった感じがします。
なんというのか、踊りも崩れそうで、うまくかわすしぐさなんてとても良いです。
この音楽生演奏だったらものすごいものになりそうですね。
以上
やはり日本人は
個性を殺した部分がある振り付けはとても合うと思いました。
それでなければダンスの世界であれだけダンサーが世界に出て行かないと思いま
す。
本当に内容が濃いながら
短いので
20分 40分 40分くらいで休憩20分づつなので
すごく体が楽ですし、気分転換にもってこいの舞台でした。私はこのくらいの気
楽さが良い。
タンホイザ―は70分 70分 50分と来るからねえ。汗