セビリアの理髪師 AT新国立劇場

セビリアの理髪師 AT新国立劇場
公式サイトはここ
http://www.atre.jp/12barbiere/
このプロダクション初めてなので
ポスターの色合いや出演者の写真で行くことを決めました。
まあ感想の総論は、
ロッシーニとすると軽いかな、いやつめが 甘いかな,
と言う感じです。
やたらフィガロが目立っていたのですが
それで良いのでしょうか?
カーテンコールまで最後にフィガロ役のイェニスが出てきました。
この程度にとどめておきたいと思います。
ちなみに舞台セットについての一考。
木火土
という五行の並びがある考えにありまして、木は青、火は赤、土は黄色を示しま
す。
そして、青は赤を強める作用。赤は赤を強める作用。土は赤を弱める作用。しか
し悪くはない作用、と考えることができるのです。
そして舞台のセットはこれらの色のみを使っております。この五行のバランスの
発想を舞台監督が知っているのかどうかわかりませんが
結果的にこの色使いからはこのオペラの恋は実ります。
そしてこの誕生した、恋の成就したカップルが「フィガロ」では、あんなになっ
てしまう、という感じはあります。冒頭に言いましたがフィガロ役が強すぎると
後日談の「フィガロの結婚」が話がおかしくなるような気がします。
しかし、人間の運命は?面白いという運命のいたずら的混沌さを1幕の最後の
6重唱でうまくまとめておりました。ここは良かった。
オケに関しては1幕目と2幕目で出来が違う気がしましたが、勘違いでしょう。
とにかく1幕目は全体がぼやけていて、ロジーナの結婚の決意もうまく回ってい
なかったように思います。あそこは見せ場なんですが。。。。
まあロジーナ役、伯爵役や弱いとかダメだししたらきりがないのですがまあ、ルッ
クスが悪くないので良し。もうマイナス思考にはなりません。しかし、ロッシー
ニを楽しみにして行った割には、期待したほどではなかった。でもこれも観客の
運命、楽しもうではないか。と割り切りました。このオペラ同様に
私たちも自分の人生を楽しもうではないですか?各々に。
そんな感じで感想とさせていただきます。
って全く感想になっていないか。
指揮者のカーテンコールでの楽しそうな様子を観ているだけでも楽しいです。
音そうでもなかったけれどねえ。(こんなこと言ってはダメ)