ベートーベン第6、第7 AT サントリーホール

ベートーベン第6、第7 AT サントリーホール
公式サイトはここ
http://www.japanarts.co.jp/concert/concert_detail.php?id=19&lang=1
う――ん、唸ってしまった。
前半の田園交響曲の演奏のすごさはなんと言ってよいのやら?
少なくても、「田園」の持つ牧歌的な雰囲気はない。それがないからダメと言う
人も当然いるでしょう。
しかしあそこまで
音を積み重ねて、途中、単楽器の音が入る(鳥の声とかという雰囲気ではなく、
音を聴かせるという雰囲気)と極度の緊張感が会場を支配します。
この観客を呪縛した、ヤンソンスの勝利でしょう。
ここまでリラックスできない「田園」も滅多にないと思うし、
良い音の積み重ね、音色を聴かせてもらったなあ
という「田園交響曲」も珍しいのではないだろうか?
正直休憩が恋しかった。
緊張をほぐさないととてもでないけれどついていけない。
そんな凄味のある演奏でした。
第7.
これは極度にダイナミックに、この曲のころからオーケストラの団員はノッテき
たという感じです。
このあとのコンサートはもう問題ないでしょう。そのくらい、「田園」の後の拍
手に満足したという雰囲気でした。
この曲は私の好みの曲なので、第2楽章を取り上げると、リズムが全体的には前
面に出てこないで
この不滅のアレグレットをゆっくりとしたテンポで朗々と歌い上げた感じでした。
好みの演奏ではないです。しかし、流れてくる音楽が良い音なんだ。不思議なこ
となんですが
この曲の方が精神的に解放されました。すごく気持ちが良かった。音楽を聴いて
いてこんなに気持ちの良いことはそんなにないだろうというくらいに気持ちが良
かった。もう私の中では、指揮者とオーケストラの団員(かなり個人個人観てし
まった)、さらには奏でられる音楽、そして私の脳裏の映像と
それだけしか見えなかった。いわゆる音楽会ですよ。
普通、他の観客などが嫌とか、なにこの音とか言うのがあるのですが舞台の音と
それに吸い寄せられる魂にすべてが勝りました。本当に良い演奏会だったと思い
ます。
アンコール:本日のアンコール曲は、シューベルト/ティエリオ:音興の時 D.780 第3番 でした!
いらなかった。こんな名演の後、私自身拍手の音が急にトーンダウンしました。
やはり名演の後はアンコールいらないんだなあ、と思いました。アンコールが聞
きたいと思う時は名演ではないんでしょうね。本当に実感しました。

自分用のメモ
1、「フィガロ」
2.バイエルン第6,7
3・「サロメ」
4.スパルタクス
5マリインスキー「白鳥」文化会館
6.ライモンダ
7.「バヤデルカ」
8.「白鳥の湖」ボリショイ、ルンキナ
9.「ルチア」
10世界バレエフェス・ガラ
11.世界バレエフェスB
12.世界バレエフェスA
13.ローエングリン
14.メリーウィドウ
15.インテンシオ
16.コジョカルB
17.コジョカルA
他に、ピーターグライムズ、二期会パルジファル
新国立劇場「アンナカレーニナ」東京春「タンホイザ―」
ドン・ジョバンニ」などが印象に残っております。