映画「光」  お勧めです。

映画「光」  お勧めです。
少し前になってしまいましたが
感想を。
公式サイトはここ
http://hikari-movie.com/info/
永瀬さんの演技、来てますねえ。
かなり迫るものを感じました。
あと水崎綾女という人、かなり素を撮られてますが
それにも耐えた。素晴らしい表情です。
きれいでしたね。
あと奈良の森。いろいろなシーンで
出てきましたが、どちらかというと
夕日、ないしは「光」を見るシーンでの森は
素晴らしかった。その映像表現も素晴らしい。奈良の森って
深いんですよね。ここでも針葉樹林がメインでしたが
もっと深いと、広葉樹も多い。いわゆる原生林です。
タイトルバックにもありましたが
宇陀村、ここ、古事記の関係もありますし
古事記片手に出かけてみると
いろいろな発見もあると思いますよ。
そして主人公たちも、
森を超えて、「光」を見るんですね。
いや心の中で、ある懐かしい光景を再現するのです。
そう、
簡単なこと。忘れられない光景が誰にでもある。
それは他人には些細なことでも
本人にはすごく重要なこと。
それは、人によって違う。
最後の試写会での各自浮かべた景色、風景も違うことかもしれない。
しかしそこには、実際に体験した景色があるのです。
その景色は、動く。そして感動した、そんな思い出がある。
だから「光」なんだなあ、と思いました。

あと、
永瀬さんが
まだ、杖をつかないで健常者と同じ目線で歩いていた時、転ぶ。
あそこはいたたまれなかった。
観ていられないみじめさが出ていた。
しかし前を向く。さらには
人生も前向きに、意味のなくなったカメラをも捨てる。
そこでのキスシーンは最高です。
さらに、水崎さんがあの、点字ブロックの上を歩いてみるシーン。
あれって
車の音が怖かった。次の一歩が命取りになるかも、などと思いながら観ておりました。
ここまで書いていて、
自分も
主人公たちと同じ目線で
映画を観ながら感じていたんだなあ、と思った次第です。

少し殴り書きで、
遅れましたが、感想まで。
お勧めです。音楽もピアノが美しい。