愛の妙薬 AT 新国立劇場

愛の妙薬 AT 新国立劇場
公式サイトはここ
http://www.atre.jp/13lelisir/
この演目とコジはこの間見たばかりという記憶があります。
しかし出来栄えは初演をはるかに超えたものでした。
かなり最高の出来ではないでしょうか?
客席は「タンホイザ―」を優先した方が多かったせいか
かなり空席が目立ちましたが
聞く価値はあると思います。
とくにシラグーザは
これからどんどん良くなると思います。まだセーブしている。
それは随所に感じられた。
またオケは指揮者によって
イタリアの田舎のテイストを少しずつ持ち始めたので
日程が進むととても良い公演になるのではないでしょうか?
私は二コラの声があまりソプラノとして好きではないのですが
シラグーザ、ドゥルカマーラ役のジローラミと歌うととてもよく合う。相性とは
不思議なものです。これもオペラの醍醐味でしょう。
あと日本人キャストは安定していたので
将来的に予算がなくなったあかつきには日本人キャストでもよいのでしょう。今
シーズン
魔笛」がそうですね。
そして、賛否両論あった舞台装置「Elisir(妙薬)」と言う文字が田舎の空間で、
かつ二人の愛で
それが壊れ、また整うという感じ
また胡散臭い行商人がプロペラ機で登場するというのもかわいいから
初心者向けにはいいのかもしれません
これは若い年齢層には確実に受けると思う。
さらに最後にかけて
合唱隊の踊りとかスカーフをぐるぐる回すシーンなんて
帰り道でも、そのシーンを反芻するようなシーンです。
とにかく、合唱隊もオケも二日続けて
違う演目(どう配置しているのかわかりませんが)なので
はじめのうちは固かったのですが
だんだんほぐれてくる様を楽しめました。これが初日の醍醐味か、とも思います。
今回
ドイツオペラ対イタリアオペラは
イタリアオペラの勝ちでしょう。お客様も増えてくると思います。
直近の新国立劇場
「オテロ」「ドン・ジョバンニ」「ローエングリン」「愛の妙薬」と
良い歌手が出てくるなあ。