ダイナミックダンス総論 AT 新国立劇場

ダイナミックダンス総論 AT 新国立劇場
公式サイトはここ
http://www.atre.jp/12dynamic/
今回の公演(2キャスト、平等に2回づつ観ました)
を観て思うこと。
まず、古典でなければ、お客様はもっと少なくなるということを感じました。
最終日だけはかなり入っておりましたが、何せ中ホールなのでねえ。。
あと、ジャズなどの雰囲気はホールを出た休憩時や帰宅時に空が晴れていたら
雰囲気がでないと思いました。やはり夜景が似合う。
そんなことからも
土曜日の19時の公演は大正解だと思います。
そしてこの日にかなりの高パフォーマンスのバレエを観ることができたように思
います。
「テイク・ファイブ」の途中の手拍子に客席からも反応が出たのは
土曜日くらいからです。木曜、金曜は少数派でした。
これも客席で盛り上げて良いのかどうかわかりませんが、
手拍子打ちながら、リズム(ベース、ドラムス)に体を踊らせ踊りをみると言う
のもすごく良いことだと思います。
なんというかバレエ(踊り)を観に行って自分が踊れないというのもちょっとな
あ、と言うのもありますからね。古典ではこんなこと言いません。あのような踊
れる曲では少しはその遊びの部分があってよいと思います。
その遊びの部分が全開したのは
Bキャストの方なんです。小野さんはこの踊りの方があっていた。それよりも米
沢さんがビントレー監督の指示通りのノリの良さがありました。はじめから入っ
ていけていた。
逆に小野さんは「イン・ザ・アッパー・ルーム」ではそれほどの存在感がなかっ
た。
この踊りもBキャストの方が良かったように思えます。
その中でも五月女さん、ないしはAキャストの盆子原さんの存在は光っていたよ
うに思います。
この踊りのベストのパーフォーマンスである土曜日のソワレでは長田さんも良かっ
た。貝川さんもおなかは気になりましたが良かったです。その他男性陣がこちら
の方が良かった。
たぶん、このバレエ団は若いのでマチネで踊った後、ソワレの最後の演目に至っ
て体の力が抜けるのではないでしょうかね。
逆に最終日は疲れていて、踊りに切れがなかった。そんな印象です。
バランシンの作品は最終日にベストパーフォーマンスがでたと思います。やっと
しっくりくる舞台上での構成になったように思います。
これは小野さん、そして山本さんのフォールドのやさしさから生まれたような気
がします。
山本さんがプリンシパルで居続けるのもこうした、さりげないうまさがあるんだ
と思った次第です。
そんなこんなで
リハーサルから見させていただいたこの演目の感想に代えさせていただきます。
しかしほとんどヌード状態になっていたので目のやり場に困りました。あれをオ
ペラグラスで観られる人は肝が据わっている。私は一応、どぎまぎしながら違う
ところ観ながら重要な時は彼女たちを観ていたので、もしかして適切な感想では
ないのかもしれません。逆に言うと彼女たちに性的な魅力がないのかもしれない、
汗。。。いや踊りがうまくなっていればよいのです。