都響 フルシャ AT東京文化会館

都響 フルシャ AT東京文化会館
公式サイトはここ
http://www.tmso.or.jp/j/concert_ticket/detail/detail.php?id=194
いやーー、興奮の「幻想」でした。
まさにベルリオーズの意図が示されたかのような
演奏です。
酩酊状態というか
薬物中毒の偏執狂の音楽と言うには
実に堂々と自我が表現されておりました。
舞踏会の後の
音楽と言ったら
まさに自我の酩酊。さらにはそれに続く
夢物語。
揺れる音楽、
この作品の真骨頂とは何か、をはっきりと曲席に提示してくれました。
今まで今一つこの作品を好きになれなかったのですが
昨日の演奏を聴いて、自分のセンスとぴったり合う音楽と確信した次第です。
前半の
マルティヌーの交響曲は
あまりピンとこなかったのですが、これも幻想交響曲なんですよね。
やはりベルリオーズ
自我と幻影の世界の合流された作品の前には
ちょっと幻想の意味が違うのでしょう。
一つだけ気になったのは
ハープの位置はいつもあそこなんでしょうか?
ハープの音が音楽と混ざらなかったように聞こえました。
しかし私の席が悪いのでしょう。
とにかくも
このように低価格で
模範のような演奏をされると
なかなか、離れられない、サムシングエルスを感じます。
本当に素晴らしい
フルシャと都響の定期演奏会A、Bでした。
はっきり、相性が良いと思います。いまだに昨日の幻想を
自分の中で咀嚼しているので、夢心地です。夢みたいな時間だったなあ。