セビリアの理髪師 AT新国立劇場

セビリアの理髪師 AT新国立劇場
公式サイトはここ
http://www.atre.jp/12barbiere/
今回は席が
前と後ろ、そしてサイドの近さが前回と真逆なので
少し前回の意見を修正します。
しかしあんなに、観る場所によって見え方、音が違うとは
思いませんでした。前回は4階だったので音が良いはずだが。。
オケの音はそれなりに出ておりました。指揮者の指揮の仕方が
魅せる指揮でそこがカーテンコールで拍手が大きかった部分だと思います。
しかし、私は今回の公演も含めて前回の意見を修正しても
まだ、物足りない何かが残る。
特に、2回とも第1幕が平坦な気がしてならない。そのままがっかりしていると
どちらの日も第2幕にそこそこ、出来をそろえてくるので
本当に難しい。本当に第2幕の調子そのものを第1幕で出せないものだろうか?
すごく、平坦な展開なのです。なんでこんな感じ方をするのか?
よく考えて観ていたら、
舞台セットと照明、装飾の割に、舞台前方で、それこそモーツァルトのオペラみ
たいに歌手が並んで立って歌うシーンが多いから、、過剰な舞台セットが浮いて
しまうのです。せっかく作った舞台セットを歌の時は活用していない。その点が
まず挙げられると思います。
さらにはチェンバロとないしはオケと歌手のタイミングがレチタティーヴォの時
により劇的な効果を生み出していなかった点もあると思います。
だって終始、なんでこんなに、盛り上がらないのだろうか?と思いながら観てお
りましたから。
フィガロの、ギターは生演奏で、それは雰囲気のある、うまいものでしたし、レ
ジーナもそこそこかわいい。そして、あのポップな舞台セット、つまらない要素
があまりないのですが、そこそこにしかオペラの中に引き寄せられなかった。
まあ、無事に公演を終わらせて、次に公演に準備を重ねてほしいです。
また、この公演でも面白かった、という方々もいるのですから、ファン層を大事
にしていくとよいと思います。
車で言ったのですが、出待ち、あれは、フィガロを待っているんですよね?サイ
ンほしいのかなあ。
私は今年も
ほしかった、ロパートキナ、ヴィシニョーワ、ヤンソンスなどのサインをもらい
に行かなかったんですが、ボリショイの時に経験したのですが出待ちの雰囲気少
し異常なものを感じた。
まあ昨日の出待ちにはそんな雰囲気はなかったですが、数も多くなかったし。
とにかく
最後に
観た瞬間の自分のイメージと、実際流れてくる音楽との、ないしは物語の進行と
の不一致を頭の中で調整するのに苦労した公演でした。なんでかなあ。