ニュルンベルクのマイスタージンガー  AT 東京文化会館

ニュルンベルクのマイスタージンガー  AT 東京文化会館
公式サイトはここ
http://www.tokyo-harusai.com/program/page_1035.html#ticket
昨年の「ローエングリン」に続き、フォークトです。
そしてまさに名演に出会いました。もともとこのオペラは
ワーグナー初心者の時でも気に入ってはいたのですが
ここまで指揮者がよいと気分爽快です。
すべては指揮者、ヴァイグレという人のおかげでしょう。
オケもついていった。実際オケを最大限に評価しないのは
それなりの音だったからです。しかし、指揮者についていって
頑張った、これはまぎれもない事実であり、結果的に名演です。
合唱隊も良かったですね。
ナチスのプロパガンダに使われる感じがよくわかりましたし、その路線を目指し
ているかのごとくでした。
しかし
第2幕のように伝統と革新の共存、というような流れが音すべてに支配的であり
これがこのオペラの良さだと言わんばかりです。そんな主張がぐいぐいと迫って
きました。
この分ですと
フォークトが出るワーグナーは次も売れるでしょうね。
2年間、はずれなしですから。
さてとソリスト、ザックスのアラン・ヘイド
べックメッサーのアドリアン・エレート、ポークナー、夜警のギュンター・グロ
イスベルグ
もちろん、フォークトあたりが良かった。フォークト自身は昨年の「ローエング
リン」の方が良かったんですが、今回も良かったです。彼らと
指揮者に魅せられました。
あとソリストは昨年と違い
前面に配して、舞台袖から、かなり出入りして、動くを若干でも持たせるもので
演奏会形式では一番望ましい形ではないでしょうか。
背景の映像も動きないし。。。昨年は無駄に動いていたから。。。。
しかし、本当に
余韻の残る良質の舞台でした。
いまだに気分高揚している。このメンバーで新国立劇場で上演できないものだろ
うか?
というのも
でているメンバー
エレート、ガブラ―は「こうもり」でフォークトは「ローエングリン」と最近、
新国立劇場で観たメンバーばかりでした。あと日本人キャストも同様です。
いやーー、ソリスト3人、から4人
そして指揮者がよくてオケがついていくと感動しますね。それだけで十分なんで
すね。第3幕2時間が何とも短かったこと。ここは白眉の出来栄えでした。
本当に行って良かった。