しあわせの雨傘  AT 博品館劇場

しあわせの雨傘  AT 博品館劇場
公式サイトはここ
http://www.nlt-pro.nlt.co.jp/shiawase/
 
 フランスの戯曲。そういえば
「出口なし」もやっているんですよね。
学生時代を思い出します。
こちらの芝居もすこし考えさせられた。
時代は約50年前。
言いたいことがたくさんありすぎてどうしようか。

まずは役者。
遠野凪子が意外と良かった。彼女は使い方次第だと思った。
ちょうどレギュラーで出ている
tokyo MXの「バラ色ダンディー」の仲間の方たちが見に来ておりました。
終演後、「ありがとう」とか言って出てきたなあ。
違う芝居で申し訳ないですが
先日の鴻上さんの芝居も私の近くに大女優がおりました。
本当に近くは売り出し中の女の子。

話を戻すと
他に、役者とすると地味な感じの方が集まっているのですが
そこそこまとまっていた。賀来千香子さんが座長なんでしょうが、彼女は細いなあ。
大丈夫かと思うほどに細かった。
次に行かないと終わらなくなる。
次は
舞台の印象。パッとすぐに思い出せるのは
窓の外に「共産党赤旗」が揺れているところ。
窓枠ということに関してはルネ・マグリットの絵画のようでした。
そこがっすごく抽象的で、実際の様子は私たちには提示されない。
しかし
客席側が窓の外になったりもする。そこでは舞台はバルコニーになっていたりするんです。
その時の演説は、やけに説得力があった。

話とか戯曲の流れについて
浮気とか、下世話な話も含んでいて世話物っぽい感じもするんですが
実は、社会格差や性差別などの内容がメインに来ております。
だから、途中からいろいろと考えてしまう。
そして考えるゆえに、細かい仕込みに気が付くと面白くなってくるという感じのものでした。

あと音楽。ミシェルポルナレフの「愛の願い」だったと思うが使われていた。
彼については以前ローザンヌのライブについて書きましたが、本当に大人気の人でした。

最後に感想というか感じたこと。
いつになっても、時代が変わったようで、実は同じようなことで人間は悩んでいるんだなあ、ということ。
それが人間らしい、ということなんだ、ということを考えておりました。

今が良い、いや、昔は良かった。
いろいろあるが、実は大差ない主張なんだ。と思ったね。
そして
元気にやり始めれば、いつでも必ず何かしらの結果は出るということ。これに尽きる。
そうなんだ、今始めても遅くはないんだ、と思って始められる人が勝ち。

 ミシェルポルナレフが出たので
昔の思い出。ミシェルポルナレフNHKホールですよね。
違う歌手で覚えていてほしい人たち。
まずはハリーべラフォンテ。この人のコンサートは観た人は熱く語ること間違いなし。
今度来日する、シャルルアズナーブル。
イブモンタン。
フランス人ならこの辺は確実に抑えてほしい。イブモンタンはイタリア人だと思うけどね(確か)
あと、ジュリエット・グレコあたり。

 そして
フランス哲学もぜひ。
アンリ・ベルクソンあたりから、ジャックデリダあたりまで。
さらにフランス映画もぜひ。

そんな感想になる舞台でした。
革命の話でしたけどね。いや本当にそうかなあ。汗

そういえば本日の暑さは半端なかったですね。ということで。