「サロメ」マリインスキー AT NHK

サロメ」マリインスキー AT NHK
公式サイトはここ
https://pid.nhk.or.jp/event/PPG0242074/index.html
ぶらあぼ」のサイトの方が説明があります
http://ebravo.jp/archives/13241
とにかく、マリインスキーとゲルギエフが素晴らしい。
サロメのフドレイにもノックアウトを食らいました。
ヘロデのポポフもよかったし、日本人キャストもよかったです。
しかし、演奏会形式、NHKホール,など、今回の公演のすべての要素をなめてかかっていた自分に気が付きました。
とにかく、圧倒的な迫力で、オーケストラの音とサロメの声で気が狂いそうになりました。
演奏会形式なのでシュトラウスの音楽が前面に出たのでしょうが
サロメ」でこれだけノックアウトを食らったのは初めてです。
しかし私は好んで、シュトラウスのオペラに出かけなかったせいか、
最近、シュトラウス交響詩や、オペラにノックアウトくらうケースが多いです。
なぜそうなのか?
これは今回の体験ですが
弦が縦横無尽に奏でられながらもクラリネットがきれいにはいるし、弦も
低音系のチェロ、コントラバスのはいり方と、バイオリンのはいり方など
なんでこんな入り方をするのかと思うのです。そこに
歌手の声がすごい情感で音楽とともにのせて、こちらの感情の中にどんどん入り込んでくる。また今回は音も爆音ですので
体感的にも、どんどん押し込まれた感じで
終わったとき、フラフラになりました。
途中、吐き気もしたくらいにメロメロでした。
何度も言いますが、なんでこの音楽がぐいぐい入ってくるのかよくわからないのですが、とにかく
「7つのベールの踊り」のシーンなんか頭で想像するわけですから
より鮮明に自分のサロメのイメージを頭に浮かべていたせいかもしれません。
とにかく、
今回の「サロメ」は見るべきでしたよ。
金管あんなにきれいに音が出るといいねえ。
本当に安いよ。
こんな演奏を聞くと、新国立劇場の「パルジファル」あれはダメだった、と反省しきり。違う公演を比較することはないんですけどね。
そのくらい、すさまじい音楽体験でした。
考えてみれば
マリインスキー、ゲルギエフには
日本デビュー「スペードの女王」から「イーゴリ公」「ランスへの旅」「トロイアの人々」「ルチア」と
いろいろと良い思い出があるんですよね。
マリインスキーだから、「サロメ」一応押さえておこうか、なんて気持ちで出かけた自分に反省しきり。
立体的な音
狂おしいまでの情感の表現完璧でした。
本当にすごかった