「わが友ヒットラー」の思い出

「わが友ヒットラー」の思い出
三島さんの戯曲の中でも好きな方です。
まあ、本日は特別な日なので取り上げてみました。
この戯曲を上演されているのを見たのは
最後は松浦さんが、ようやくこの戯曲ができるメンバーが揃ったと言われて
久しぶりに演出をした公演でした。
それ以来
一度も見ておりません。
この戯曲は
役者を選びます。
いや演出家を選びます。ですからその後の上演では
私の目にかなう公演はなかったんでしょう。
もしあれば
観に行っていたと思います。
この戯曲は
読んでもすごくわかりやすいので
ご一読をお勧めいたします。
なお初版本は意外と装丁もよいですよ。

状況はナチスの初期。
ヒットラーがもう引き下がれないともいえる意思決定を行った(しかしこの意思決定のおかげで
のちのナチスの躍進はある)経緯について
綴られていて
最後の一文は重いです。


終わった後、すぐに拍手なんて出ないですよ。なお、最後は
ナチスの敬礼をするのが一般的なんです。
きついでしょう?
どうかな?
ナチスの行った行為とは別に
意思決定のドラマとして今の時代はとらえる方が良いのかもしれません。