世界バレエフェス Aプロ AT 東京文化会館

 

世界バレエフェス Aプロ AT 東京文化会館
公式サイトはここ
http://www.nbs.or.jp/stages/2015/wbf/schedule.html
プログラムはここ
http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/14-730.html

パリオペラ座ペアが残念でしたねえ。
しかし最高のガラでした。何が最高って
すべて息が抜けない、傑作ぞろいです。
すべて良い。
オケも良い。
踊りも最高、ペアもよい。良いこと尽くしですよ。
見ないと損をしますよ。これは。そのくらいに良い。
ということで各論を。


チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
 ヤーナ・サレンコ スティーヴン・マックレー
 まずはスタートの彼らで「バレエフェス」の世界に持っていってくれました。
そのくらい、しゃんとしていて、彼らが踊りの基準になったと思います。手抜きできないぞと。

「3 つのグノシエンヌ」
 マリア・アイシュヴァルト マライン・ラドメーカー

短い髪のアイシュヴァルトもかわいいと思いましたよ。初めのチャイパドのオケが良かったのでピアノだと弱いかなと思ったのですが、それもよし。

「お嬢さんとならず者」
 アシュレイ・ボーダー イーゴリ・ゼレンスキー

これはよかった。例のショスタコの「ワルツ」からスタート。
ゼレンスキーの中年の男の哀愁もすごく良かったし、若い女の子との掛け合いもすごく良かった
この辺でAプロ、オーケストラ勝利したなあと思いました。
実際最後まで破綻なかった。

白鳥の湖」より"黒鳥のパ・ド・ドゥ"
 タマラ・ロホ アルバン・レンドルフ
これ良かったですよ。ロホの美しさたるや半端ではなかった。レンドルフと楽しんでいるかのような
踊りでしたよ。最高です。
この辺でAプロ半端なく良いと確信しました。まあ冒頭に書いているんですけどね。

「フェアウェル・ワルツ」
 イザベル・ゲラン マニュエル・ルグリ
ルグリがかっこよい。ゲランがとても良い。言葉なんていらない感じさえするような
素晴らしい二人の掛け合いでした。最高です。 しかしルグリってストイックなのか
ゲランとの愛の踊りの中にもしっかりとした真のある踊りを見せてくれました。


「アザー・ダンス」
 アマンディーヌ・アルビッソン マチュー・ガニオ
何が「アザー」だったんだか、わからなかったですが
二人とも息がぴったりと合っていて観ていて微笑ましかった。
ピアノとの間合いはとても信頼があるようでとても良かったです。

「マンフレッド」
 マチアス・エイマン
オケがチヤイコのマンフレッド交響曲を演奏しましたよ。直前で変更あったのでテープかと思いましたよ。すごく迫力のある演奏でした。
それに負けない踊りをソロで見せてくれましたよ。

「ジゼル」
 サラ・ラム ワディム・ムンタギロフ
ムンタギロフって新国立劇場で観る機会がたくさんあったので感じませんが
魅せますね。最高でしたよ。フェスモードでした。

「ライモンダ」より第 3 幕のパ・ド・ドゥ
 マリーヤ・アレクサンドロワ ウラディスラフ・ラントラートフ
この二人は、カーテンコールとAプロ最後のフィーナレの後のカーテンコールでの話題を。
すごく仲良さそうで、フィナーレの時なんか、客席に向かって二人で向かい合って微笑ましかったです。
まず指揮者を呼びに行ったのもマーシャでしたし。一番下手の方にいましたよ。仲良さそうに。

失われた純情 「いにしえの祭り」
 アンナ・ラウデール エドウィン・レヴァツォフ 
シルヴィア・アッツォーニ アレクサンドル・リアブコ
私は、この演目が唯一わからなかった。
2組別に演目をあてがう方が良いような気がしましたけど。リアブコ調子良さそうでした。

「シンデレラ」
 アリーナ・コジョカル ヨハン・コボー
コジョカル、短すぎる感じがしましたが、
前夜祭、全幕と活躍したからでしょうか?エースです。

「オールド・マン・アンド・ミー」
 ディアナ・ヴィシニョーワ ウラジーミル・マラーホフ
これもすごく良かった。ヴィシの色気のある踊りと
ユーモアたっぷり、の男女の踊りをマラーホフもいい感じで踊っておりましたよ。永遠に観ていたいような感じでした。
しかしヴィシ、フィナーレに至って感じたのですがもう老けてきた。さすがに年は隠せないと思った。


「パリの炎」
 ヤーナ・サレンコ ダニール・シムキン
シムキン。あ―――シムキン。シムキンよ。かっこよいぜ。サレンコありがとう。という言葉しか浮かばないよ。


白鳥の湖」第 2 幕より
 ウリヤーナ・ロパートキナ ダニーラ・コルスンツェフ
これって全幕の時とニュアンス変えてますよ。さすが。何を言ってもこの日の目玉であることは周知の一致するところ。


「トゥギャザー・アローン」
 オレリー・デュポン エルヴェ・モロー
これもピアノとの掛け合いがすごくきれい。
この二人、最高ですよ。オーレリーの存在感。こんな感じのダンサーを観たいと思うほどに
キレイ。

「オネーギン」より第 1 幕のパ・ド・ドゥ
アリシア・アマトリアン フリーデマン・フォーゲル
振付が大胆ですねえ。これって秋の公演の宣伝なんでしょうが
とても良かったです。

ドン・キホーテ
 ヴィエングセイ・ヴァルデス オシール・グネーオ
最高の、最高の、
余裕感さえ漂う、最高のラスト。言うことなし。こんなドンキで終わるなんて
なんてよいガラなんだろうかと思ったよ。