ロシアバレエダンサーによるグランガラ AT 横須賀芸術劇場

ロシアバレエダンサーによるグランガラ AT 横須賀芸術劇場
公式サイトではないけど演目のわかるサイト
http://www.yokosuka-arts.or.jp/kouen/1707260/grandgala.jpg

横浜の人間は、横須賀でも東京でもほぼ等位置にあるので
観光気分ですね。

しかしかなり、世界バレエフェスと被っている。
たとえば
カルメン組曲」はガラ
「瀕死の白鳥」はBプロ
「海賊」はAプロ
「シェヘラザード」はガラ。特にこれは上野さんとゼレンスキーなので
ほぼ比較可能。
ドン・キホーテ」はすべてと比較できます。
ただ、
今回は
マリインスキーで呼ばれなかった、コルプ。さらに前回のボリショイで来なかった
アラシュとヴォルチコフあたりを見ようという趣旨でした。
「愛の伝説」は今回のマリインスキーの予告編という考え方でよろしいかと思う。
ショルツの振り付けがあるというのも、ガラと似ている。「Notation Ⅰ-Ⅳ」
ですね。
感想としては
カーテンコール秀逸でしたねえ。何とも味のあるカーテンコールでした。ということになるでしょう。
また何回も何回も。最後には花を会場に届けてくれました。
しかし腑に落ちないのは
マリインスキーの
エルマコフ、エフセエワが主役のような感じだったこと。
ボリショイは前座っぽい。アラシュなんてとても美しかったです。
スパルタクス」は何とも言えなかった。アラシュがエギナのポーズを取ったりして
全幕の雰囲気を出そうと頑張っておりました。ボルチもそれなりに。
しかし今回よかったのはコールプでしょう。「シェヘラザード」に至っては
十八番のような感じで、すごく、良かった。完全にルジマトフの路線で、その後釜ですね。
カルメン組曲」は田北さん無理があるよ。しかし田北さんの「瀕死の白鳥」は意外とよかったです。
あとはザイツェフ。「Notation Ⅰ-Ⅳ」は音楽がブーレーズなんですね。彼の音楽だなあ、と思いながらも
ⅠからⅣまで楽しませていただきました。
あとの2組は
ミスや、軸のぶれなどはお構いなしに会場が盛り上げてくれたので
それはそれで良し。エフセエワが意外とよかった。きれいでしたし、堂々とエルマコフと渡り合っていましたよ。
そんな感じでしたね。
そして
上記のごとく、会場との一体感はすごくポイントが高い公演でした。あれだけ席が空いていたのに
よくぞあそこまで盛り上がったと思う。

個人的にすごくいい踊りをしていたと思うのは
コールプ、ザイツェフ、アラシュですかね。田北さんもコーディネーターのような役お疲れ様でした。
じんわりとあとからいい思い出がよみがえる、後味の良い公演でした。という感想でしょうかね。

ただ、別にすごく一つ感じたのは
誰といいませんが、プリンシパルはどんな時でも隙を見せない、心の準備が必要なんだなあ、と思ったことです。
プライドもあるのでしょうが、地位が人を作るのでしょう。
まあプリンシパルではない人と、それだけ差があったということですが。

まあとにかく、
しかし、久しぶりにバレエの公演で
手拍子しましたよ。昔のバレエの公演のノリなんだなあ。懐かしかったです。
さあ、世界バレエフェスですね。期待しております。