CROSS ROAD ~悪魔のヴァイオリニスト ニコロ・パガニーニ~ AT KAAT

CROSS ROAD ~悪魔のヴァイオリニスト ニコロ・パガニーニ~ AT KAAT
公式サイトはここ
http://crossroad.soundtheatre.jp/category/news/
バイオリンはタルティーニの「悪魔のトリル」
バッハの無伴奏ソナタ、パルティ―タ
パガニーニの24の奇想曲でしょう。これにつながる、ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」
たまらないですね。ベルリンフィルとピアノがプレトニュフの演奏忘れられません。そういえば
彼はまた来日しますね。公式サイトはここhttp://www.japanarts.co.jp/concert/concert_detail.php?id=296&lang=1
まあ、この曲はフォーキンが振り付けもしております。
このパガニーニのドラマということで出かけたわけです。
そのことは正解で
結局は、かなり胸を締め付けられた部分はあります(ラストシーンです)。
1曲づつ、寿命が短くなるというのは
カウントダウンで、カウントが進むにつれて人生経験を積み、その結果人生を達観するという面白い発想
でした。
最後の曲の選曲なんて、結局は
家族の勝利なんでしょうねえ。人生の達観の結果です。

この物語を、
声優が何役も頑張りながら、さすがにプロと思わせる芸達者ぶりで飽きさせません。

それに
PAを通しているとはいえほぼ弦楽四重奏構成、ピアノではなくギター。音楽もクラシック偏重ではなく
ドラマの進行重視の選曲なんでしょう。

また背景には
壁にペイントする人。彼は物語に重要なモチーフを何気なく描いておりました。
舞台全体の進行と一致していたので大変だったと思います。
さらには何気なく照明や、舞台装置も揃って
どっぷりと
パガニーニと悪魔との契約に至るまでと
その生涯についてコンパクトにまとめられておりました。

まあこういうのもありなんだろうな、とやけに感心しましたね。
それはプログラムにも言える。公式サイトで見てください。
いまね、新しい試みどんどんやるべきですよ。
また声優陣
売れているから
ロビーを飾る花束、半端ではないところから来ていたなあ。
帰り際の
ホワイエでの舞台上のペイントのレプリカの陳列も
安易に観客を帰さないという意思が出ていてよかった。そのくらい粘らないと
お客様に今の時代失礼ですよ。きちんとしたサービス精神を感じましたよ。