カルメン AT 新国立劇場

カルメン AT 新国立劇場
公式サイトはここ
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/performance/140119_001605.html
メゾが良いという評判が頭をよぎりまして出かけました。
結果としてはこの演出で初めて、このオペラを楽しませてもらえたということで
す。
どうもこの演出、飽きていて、一応カルメンも今回はスルーするつもりでしたが
メゾのうわさを聞いてチケットを急いで購入した記憶があります。
まず、カルメン役にはこのくらい美しさが必要だと思うし
存在感、オーラが備わっていたと思います。
第4幕のホセに対する態度、いやーーー良いですねえ、肝が据わっている女です、
とか言う解説が聞こえてきそうなくらい堂々としていてカルメンらしかった。
あと、初めてこの役をやるということで
気合がすごく入っていてまじめに真剣にこなしていたという姿もすごく好意がも
てます。日本で手抜きをしないゲストは私はウェルカムです。
あと、ソリストはホセも良かった。この二人がいたからこの演出でも感動したん
でしょう。
さらにはミカエラの浜田さんも。
エスカミーリョは可もなく不可もなく、しかしドラマティックに盛り上げてくれ
ました。このエスかミーリョのシーンでこの演出でここまで盛り上がったことは
今までになかったような気がします。
あと付け加えなければならないのは
合唱団のノリのよさ。この1,2年、かなり合唱団に演技を求めるようになって
すごく舞台が芝居としてもしまるようになってきていると思います。
たぶん、合唱団内部でも世代交代が行われ若い人が増えてきているのでしょう。
見栄えもするようになっております。
そういえば、新国立バレエ団も存在感抜群でした。
さらには少年少女合唱団もしっかりとしていて、本当に今回はすごくしまった間
延びのないオペラ空間でした。本当に初めてです。
たぶん最後(確か前回も書いたような、汗)になるであろうこの演出、見るべき
ものは数あると思います。
オーケストラの指揮も、スペインのフォークロアのごとくすごくうねっていて、
私個人的にはすごく気に入っております。また東京交響楽団、ここにあり、とい
うオケの存在証明も入っていたかのような感じさえしました。指揮に関しては
好みがあると思いますが
あの指揮ゆえに、合唱団の入り方とともにあの壮大な「カルメン」になったと思
います。そして中央には
美しいカルメンメゾソプラノのケモクリーゼ。彼女のカルメンデビューを見て
あげてください。カーテンコールなんてノリノリですよ。
そういえば、チケットは残り少ないのですが
会場は、修学旅行生と団体客に占領されて、かなり普通の雰囲気ではなかったで
す。それもよろしいことではないでしょうか。
ただ、初日、2日目の評価を聞いて買おうとする人には敷居が高い
席の埋まり方だと思います。
ちなみにカーテンコールいれて4時間弱観ておいたほうが無難です。
ソワレは22時15分終了は覚悟でしょう。