キエフ・バレエ「ドン・キホーテ」 AT 文京シビック

キエフ・バレエ「ドン・キホーテ」 AT 文京シビック
公式サイトはここ
http://www.koransha.com/ballet/kiev2013/
まず、感じたのは指揮者バクラン、オケの音を聞かせようとしたなということで
す。
途中、第2幕第1場でのジプシーの踊りのとき、
「こんなにゆっくりとタメを作ってダンサーは大丈夫か?」と思って
バクランさんを見るとダンサーを見もしないで指揮しておりました。
あと同じく第2幕での3場居酒屋でのシーンも、いい音楽がありました。
しかしその分、音楽は舞台を行き渡り、とても情緒のある舞台に仕上がっており
ました。
物語とともに
踊り、音楽で、また、演技で(かなり道中の連中、おどけていましたからねえ)
この物語を表現しようとしていたなあ、と思ったものです。
私個人的には
ドン・キホーテ」の音楽は本日のようないけいけの演奏が好きです。とても気
持ちが良い後味でした。
ダンサーは
キトリとバジルが各幕交代するという「祭り」的な「ドン・キホーテ」でしたの
でダンサーの比較はできます。
層の厚いバレエ団なら「祭り」になってしまうところです。しかし「祭り」はな
かったみたいです。汗。まあ会場からは、特に3幕盛り上げようという手拍子は
ありましたが。
さてとダンサーの比較は
私の好みからすると
2幕のペアが良かった。1幕はキトリはきれいに踊っておりましたが
バジルは私の男性ダンサーとしての好みではありません。
3幕のキトリ(マツァーク)は会場のお客様の中で人気が高いらしく
一番拍手が多かった。
まあ、良かったですけど。バジルの跳躍、これはいけません。もっと派手にやら
ないと。。。ましてや「祭り、ドン・キホーテ」なので。一幕しか出ないのにあ
んなものでは全幕とても観ていられません。でも拍手は多かったです。
まあ、全体的に
男性ダンサーは、女性よりもレベルが下だなあと思わせるものでしたが
今世界中、そうですから、あまり文句は言えません。
でもキューピッドのオクサーナ・シーラは良かった。この役は
売り出し中のダンサーのポジションですからね。
まあ、コールドが悪いとか
いろいろあっても
やはり音楽の力はすごく、終わった後の感動はあります。バレエって踊りではな

総合芸術なんだと思いました。当たり前ですが。
祭りの「ドン・キホーテ」のカーテンコールの前には
アンコールがあっても良いと思う。
そんな指揮者なんて今いないか?
しかしバレエの醍醐味を感じさせるバレエ団だと思ったものです。
何かいいんですよ。