トスカ BYソフィア AT 東京文化会館
公式サイトはここ
http://www.japanarts.co.jp/sofia_opera2012/
昔は東欧のオペラハウスは来日すると
よくチェックして出かけたものです。
今回は
当然のごとく、日本人キャストの佐藤しのぶさんを外した日を選んだのですが
この時期新国立劇場で、看板の「トスカ」上演しているんですねえ。
それも来年、トリノで来日するソプラノで。。。
トリノよりも新国立劇場の方が安くて良いよねえ、と思ってしまう。
まあ、オケは意外と良かったです。
意外と、といわれたらもう終わっている気もしますが。。。
ソリストは
まあ、そこそこにこなしている程度で、突出した良さがある人はいません。
何が言いたいかというと、スターがいないからチケット販売も苦戦したというこ
と。
そして実際に、それなりの結果しか残せなかった。普通の平凡なオペラの公演だっ
たと思います。
ただ、オケとソリストがあわなかったシーンが散見されましたが
あれってわざと、歌は物語の心情を素直に歌っていて
オケはその背景を奏でていたんですよね？
まさか音が合わなかったということではないでしょう。まあ良いように解釈しま
す。
トスカ役は声が弱い。しかし、これを克服したら化ける気もします。
演技は良かったです。
演技といえば演出は意外と良かった。特にナポレオンが勝ったという時、フラン
スの国旗を振るというシーンなんか意外と良かった。あそこでスカルピア、かな
り押されていました。トスカ自身にも押された場面もあるので、なんというか人
間味があるスカルピアのような気がしました。最後は仕方ないですよ。原作どお
りですから。
カヴァラドッシ役は声がもう少し伸びれば、彼も伸びる余地があると思いました。
まあこんな感じで
オケが中心で音の良かった、オペラでした。あとは歌、ないしは舞台とのバラン
スの妙がこの公演を支えた部分でしょう。
私は新国立劇場の「トスカ」は日程の関係上行けなかったのですが、
最近では、来日オペラが、新国立劇場の日程を調べて、ずらす必要もあるのか？
というところは感じました。
そんな感じで
楽しめましたが、そこそこの公演かな、でも悪くは無かったという感じのもので
した。
やはり殊勲賞はオーケストラでしょうねえ。
