「フィガロの結婚」 ウィーン歌劇場 AT県民ホール
公式サイトはここ
http://wien2012.jp/figaro.html
「フィガロの結婚」を前回、ウィーン国立で観たのは
20数年前の来日公演です。
その時も感動しましたが
今回もまた感動いたしました。
前に見た「フィガロ」に関しては今でも日常の会話に出てくるのですが
今回の公演もまた時を越えて忘れられないものになるでしょう
その20数年の間数々の「フィガロ」を見てきましたが、今回の公演を観てしまう
と
すべては「ウィーン」に尽きるということです。
「フィガロ」を観るなら「ウィーン」これは確実にいえると思います。
個別論点
オケが本当に素晴らしいのですが、一軍でしょう。
これって指揮者が昨年から新国立劇場で、震災後の「薔薇の騎士」
今年の「ローエングリン」を経験して、今の日本の状況を把握した結果なのでは
ないか、と思いました。
せめて、真剣に向き合おうよ、彼ら日本人もがんばっているんだ、というような
メッセージが伝わってきました。「サロメ」も良かったし、「フィガロ」も良かっ
たのですから。
ソリストは
女性人がきれいです。色気があります。観ていて、とても絵になる。これは男性
陣も雰囲気がよく、音楽の都の香りが満ちておりました。
特に良かったのは伯爵夫人のフリットリ。スザンナのシュヴァルツ、ケルビーノ
のグリシェコヴァ、マルチェリーナのクシュプラー、バルトロのイル・ホン
バルバリーナのヴィーザーとどちらかと言うと女性人が素晴らしかった。
伯爵も良かったです。
しかしとにかく、
途中から、全ての出演者がステージのオペラの中に気持ちが入り込みましたね。
ですから最高の舞台になりました。
とても間が良いし、重唱も本当に良かったです。もう歌が音楽に乗って聞こえて
くる。最高の空間です。
このようにビジュアルもよく
歌唱もよく
オケが最高の世界最高の「フィガロ」でした。本当に気持ちが和みました。
この公演も前回同様20年後も私は話題にしているんでしょうねえ。そんな公演で
した。確かに80年86年と素晴らしい公演が続きましたから。しかし今回も負けて
おりません。
ぜひ、最終日に会場まで足を運んでみてください。素晴らしいです。