舞台「R and J」  at 青年館ホール

舞台「R and J」  at 青年館ホール
公式サイトはここ
https://rockopera-rj.com/

ロミオとジュリエットです。
そして演出は早稲田の鈴木さん。早稲田の劇研って
この世代、かなり強いですよね。
確かにこの世代は昔よく観に行きました。

ということで
大音量の中幕があけます。
その前に
会場後出演者が客席でパーフォーマンスを繰り広げるので
早めに到着するほうが良いかもしれません。

この、パーフォーマンスで一応客席は
参加型なんだと自覚すると思う。

そしてあの大音量。大丈夫か?と私は思いました。

まあ、それも芝居なんで
セリフの時は当然音がなくなる。
メリハリにはなりました。

そして、坪内逍遥先生の訳での
狂言回しが出てくる。

ここではっと気が付く。「読んでいない」
そう坪内先生翻訳を読んでいないのだ。

なるほど、と逆に感心してしまう。

あとはロミジュリのストーリーを追っていくだけ。

違うのが
キャピレットの方が「白」で少し体制側になっている点かなあ。あの超えられない一線
というのが
いわゆる階級闘争みたいな側面をも感じました。
モンタギューの方は「黒」
まあ、いま議論されている
ベイシックインカムの中、所得は維持されている層。でもはじける余裕はない、と言った
階級闘争における労働者階級のそれです。

ロックオペラとありますが
舞台はほとんど変わらない。
そして音楽が
ドラムスは見えなかったがギターとベースは舞台上演奏されている。それに楽曲の時は音が少し大きめで
そこそこ派手になっていました。
歌は、ほぼ生歌。補正されているコンサートばかりに行っていたので
これはすごく新鮮でした。
ってどんな感想かと思うが、、、。

あとテーマ曲に関しては
会場もかなり参加型で振りもあり、手拍子もありで
楽しい空間ではありました。

でもあのテーマ曲はポップスだよね。
ロックオペラというのは
階級闘争を半分におわせているからで、
実際は音楽劇くらいに考えていれば十分です。

楽しいけど、究極のすごいオチがありまして、
それは
となりの女の子、終わった後
ロミオとジュリエット」ってこんな話なんだ、と友人に話しかけているのが聞こえたとき。

これ、そのままパクって
最後狂言まわしに、「これが、ロミオとジュリエットの話です」くらい言わせたら
すごくおもしろいと思う。

バルコニーのシーンはなし。あのシーンの
同レベルでの
バルコニーにおける、ロミオとジュリエットの重唱はいい感じの歌でした。
そのあと、導かれて
二人が再会するのは同じ部屋。

小細工は、いろいろと仕掛けてあり、ロミジュリの話が
少し、違う話にうまく転換されている、
現代的なストーリーでした。

会場、誰のファンかわかりませんが20代の女性中心なのでご注意を。
陣内さんはその中で頑張ってます。元ロッカーの面目躍如。