芝居「後家安とその妹」 AT 紀伊国屋シアター

芝居「後家安とその妹」 AT 紀伊国屋シアター
公式サイトはここ
https://asatte.tokyo/gokeyasu/

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https://www.asagei.com/126948
こんな風に言われると、同じように応援したくなります。

また、小泉今日子さんが入場の時と終った時の送り迎えに入り口付近にいてくれるので
私も思わず会釈をしてしまった。
そして如才なく動き回ってました。

芝居の内容は、上演中ずっと考えていたのですが
この芝居を
落語で一人で語ることができた人たちがいたんですよねえ、と
本当に驚いた、ということです。

私は
このような古典落語
桂歌丸氏の地元の「歌丸会」の中で接したのみです。

あとは鈴本とかの演芸場に落語を聞きに行っただけですし
最後に行ったのも、かなり前です。
鈴本に関しては火事の前だと思うし、
当時の落語家で鬼籍に入られた方も多数となっております。

そんな感じで、
落語の形態をとりながらも、
その内容で芝居仕立てにしているので
わかりやすいといったら、わかりやすい。
そして、話の展開が気になるといったものでした。
最後どうなるんだろう?というのは常に私の中にあった。

そして最後は、
まあ、出てくる人はみんな、いなくなって
変わらない世の中、ということなんでしょう。

そこに落ち着いたか、と思った次第。

私は、
ここからは、ネタばれですが、あのまま兄弟で乗っ取るのかと思ったんですけどねえ。

まあ、時代劇ではなく、落語なので
どこかペーソスがあるんだと思います。
なるほど、落語というのもよいものだ、と思った次第。

途中、
豊原さんがギターを弾いたり
それに応えて塚原さんが三味線を弾いたりで
少し、遊びのシーンもあるのですが
たぶん、この辺で実験しながらも

より一層音楽要素を取り入れていくのではないでしょうかね?
そんな感じのする
伸びしろのある舞台でした。

話しが面白いから
面白いことは面白いのですが、
+αが加わったかというと
確かに役者は観ていて熱演している、雰囲気も良い、
だから何?という感じもします。

彼らは次の演目を
作るときに
今回の反省を持って、よりよい舞台にする事が出来ると思います。

まだ発展途上だと思う。

ただ、落語というものに出会わせてくれた
格好の舞台であることは間違いないです。

これからですよ。