KAAT「悪魔と天使」ダブルキャストの違うパターン

KAAT「悪魔と天使」ダブルキャストの違うパターン
公式サイトはここ
http://www.kaat.jp/d/akumatotenshi
前回とダブルキャストで違うパターンです。というよりも若手男優
二人が変わるだけですけど。
何も変化には気が付かなかった。
ただ、芝居全体がこなれてきているとは思いました。
なんというか「遊び」の部分が多くなってきている。
芝居なんですから、予定調和ばかりでは人間味がないしね。いいことだと思います。

あとは、死の世界から見た、生の世界。すなわち現世の様々な出来事。
結局は死ぬ運命だと言う言葉にかなりインパクトを今回は受けた。
どうせ死ぬんだから、生きているうちは楽しまなければ、という生きて、
いざこざも、素晴らしさも経験できることへの賛歌という風にも感じました。
考えてみれば、
恋愛している感じの2人もいるし、
友情を再認識した二人もいるし、親子の縁がまたつながった二人もいる。
生きているからこそ、それがなしえたんだ。
そのきっかけを
事故で、ある石が割れたことで経験できた時空を超えた世界。
だから、ある石がなくなっても、それによって生じたことは既存の事実として
彼らの中に残っているんでしょう。

また、最後のシーンで
新しい、事故に向かって行くのかもしれない。
そして新たな、出会いがあるのかもしれないし
新たな展開があるのかもしれない。

でも、もう、あの石はみんな持っていないし、誰かのが割れることもない。
いや、持っているのかな?

そんなラストでした。

芝居がこなれてきた分だけ
面白くはなっております。

俳優の感想は
ぼんちのおさむさん、が少しアドリブが効いてきたかな。かきまわせ役になっている感がある。
あと、今回は高島礼子さんの美しさを、維持しているレベルの高さを感じた。

それと今イケメン系、マッシュルームカットに近い髪形流行っているのでしょうか?そんな感じでしたが
主役の男の子は目が澄んでいた。ちょっと違ったな。
さらに
観月ありささんは今回はメイクがあまり乗っていなかった感があるが
やはりどう見ても小顔だ。そして演技は良かったと思います。少しほかの女優陣をディスっている感はあるのだが
それはもともとの美なので仕方ないでしょう。ほかの人が普通の日本人に見えて仕方なかった。


それと音楽の河村隆一さんは、かなり場に合わせた音楽をつけていると思ったし、
ユーミンの曲(「春よ、来い」のピアノラインなど)もいろいろとアレンジして流していた。あそこまで担当していたら、すごいな。

それと
本日明日だと思うが
関係者、業界関係者が多い。
私の席の近くにもかなりいました。見かけた顔もいましたよ

最後にKAATの夜の部の今回の観客層、そんなに悪くはなかった。
これは、
首藤さんの「鶴」の時以来かな?この客層。
そういえば
同じ日に
「出口なし」をやっていたんですよ。
公式サイトはここ
http://www.kaat.jp/d/huisclos2019
これも首藤さん、中村さん、秋山さん。

KAATすげえ、と思ったよ。