サザンと米津玄師の相似性
サザン、桑田さんの話が良く出回っておりますが
良ーーく昔を知っている人からすると
米津玄師さんの今、ってサザンのデビューしたての頃に
よく似ている音楽です。
それはメロディーラインとか
和音が似ているとまでは言いません。
ただ、既成の音楽に対して
吸収するべきは吸収して
好き勝手な音楽という点では
実はすごく似ていると思う。
最近、米津玄師に対して
パクリ疑惑が出てというのも
同じように
サザンの初期もありました。
まあ出てくるものはたたかれるということでしょう。
そして人気が出て行き、誰も文句を言わなくなっていく
というのも多分同じことでしょう。
ただ、決定的に違うのは
サザンは「目立ちたがり屋」であるのに対して
米津玄師は「控えめ」という点です。
ずっとコンサートに向けて
米津玄師さんの曲を聞きこんでいくと
この曲ならばサザンなら
煽りの曲にして、
どうステージングするかなど目に浮かぶようです。
そのくらい
今
米津玄師さんは、良い感じの曲を作っている。
それに
ボーカルとか
見た目が加わっているので
さらに
パーフォーマンスも含めて
美術性とかも含めて
今の
米津玄師さんが成立しております。
サザンもどこか懐かしいメロディ、多いんですよ。
同じように初期はたたかれていた。
ですからお互い仲が悪いというかというよりも
実はどんな人間性なのか知っている関係、という感じがします。
このことも長く音楽を聴いていると
すぐにわかってしまう。
目先のイベントで左右される感性ではなくなっていることに
自分も年をとったなあ、と思うのです。
この両者の間に
良い意味で、時間は30年流れた、と思う今日このごろです。
この30年間で海外からの影響も
いろいろと波及して、カウンターカルチャーなどを経て
本当に日本全体で吸収したし、独自のものも生まれた。
その初期か、今かの違いだけです。