ミーハーの破壊力:ローマ歌劇場のオペラ

ミーハーの破壊力:ローマ歌劇場のオペラ
これは、今回はいい意味で使いたいと思います。
先日の「ローマ歌劇場
確かに音大生や百貨店企画のツアーで来られた方が多数おりました。
しかし
彼らが雰囲気を軽くしてくれたことは事実なのです。

たぶん、普段からオペラに接している方は
軽く考えていた今回の来日公演も
彼らは楽しんでいて、その雰囲気がすごく出演者や演奏者に伝わったのです。

例えば、いまオペラのドレスコードはゆるい。常連でコンサートに出かけている人は
暑くはなくなったとしても、ゆるい格好だったことでしょう。
しかし
ツアーで来られると、それは旅行です。ですから、ちょっと着飾ってました。
それは悪い雰囲気ではないです。それを馬鹿にするならば
馬鹿にする人もセミフォーマルで来てもらいたい。

そして、休憩時間中も
オーケストラのメンバーに話しかけて一緒に写真さえ撮ってました。
これも本来はいけないことです。
しかしオーケストラのメンバーも集まってきて(オーケストラピットの中で)
楽しそうでした。
この次くらいから音が弾んで聞こえたのは
私の気のせいでもないと思います。

そして
カーテンコールでは
演者たちも上手下手に精一杯に動いてくれて
なんというか、素人ならではの楽しみの極致という感じさえしました。

お互いにいい思いをしたと思う。
そして、今回の来日公演に当たって、オーケストラは気が楽になったと思う。

音大生の子たちも女の子が多かったですが、一応、ドレスで来てくれていた。
まあ汗臭かったけど、それは天候上仕方なし。

やはり音楽は楽しまなければ。
この基本のある、公演でした。すごい破壊力で緊張感を取り去ってくれたように思います。
観客も途中からリラックスできたのではないかなあ。