ローマ歌劇場:「椿姫」 AT 東京文化会館

ローマ歌劇場:「椿姫」 AT 東京文化会館
公式サイトはここ
https://www.nbs.or.jp/stages/2018/roma/latraviata.html

まずはスタートは、オケもソリストも本調子ではなかったので
どうしようかと思ったが、すぐに慣れました。
オケは音がどうということはないのですが、確実に歌っている。
これは久しぶりの経験でした。
本当に音がどうというのではないんですよ、しかし歌に確実の寄り添っている。
これは事実。すごくきれいでした。
ソリストヴィオレッタのフランチェスカ・ドットは写真よりも
実物の方が可愛い。これは良いことなんだが、この役としては健康的すぎる感もある。
でも
精一杯の声を出していたので、どんまいです。

ただ、もう少し、舞踏会のシーンなどは
舞台が揺れるくらいの方が私は好みですねえ。イタリアとすると
おとなしい感じがしました。

衣装はまあ予想通り。

セットは
舞踏会の会場まで降り立つ階段って
どんな構造をしている家なのかと、終始考えてしまった。

第一幕の終わり、フランチェスカ・ドットは演出なのか、たまたまなのか、分からないけど、
つまずいたのは、アルフレードのところにそのまま向かいたくはないのか?と
考えてしまった。そうなんですよ、あの階段の上にいるという構造。

上でアルフレッドが待っているというのもおかしいでしょう?しかし、堂々と会いに行く感があった。

第二幕、第一場はイメージとは違った空間でした。
しかし、パパジェルモンは、威厳があったし、素晴らしいと言えるものでした。
侍女の衣装は良かったかな。アルフレッドは、アントニオ・ポーリ、太ってません?
という程度。第3幕で歌唱の方は良くなったという感じ。
次回からは大丈夫では?
でも、アルフレードの、あの衣装では、少しやぼったい。パパジェルモンはいい感じでしたけどねえ。
まあそんな幕なので仕方ないという感じはします。
しかしオケは相変わらず歌っていたなあ。

第二場のバレエ団は、まあ普通でした。まああそこで合唱隊かバレエ団かですこし豪華さは変わりますからねえ。

しかしここでのヴィオレッタの「赤」の衣装は後ろが丸く2段になっていてああいうの着たらどんな感じになるのかな?と
思いました。あれはきれいだった。そして、パパジェルモンは身長でも強く、登場でも目立っていた。
アンブロージョ・マエストリはいいバリトンだと思いました。

そのほかの会に参加した人の衣装はそうでもなかったので、ヴィオレッタ、一人を目立たせる衣装なんでしょうねえ。

そして白眉の第三幕。これは良かったです。
ヴィオレッタが歩くのは少しおかしいと思うけど、抱き合いながら崩れていくさまは絵になっていたと思います。
第三幕は難しいと思うけど、とても良かったです。

ここにきて、今回、行った甲斐があったと思いました。

さらにカーテンコール。とても和気あいあいとしたもので、
どこまでも近くにまで来てくれましたねえ。
あんなカーテンコールは珍しい。

一応、観ないで否定する人を私は否定しておきます。気になったら行くべきかと。