ローリング・ソング AT 紀伊国屋サザン

ローリング・ソング AT 紀伊国屋サザン
公式サイトはここ
http://www.thirdstage.com/knet/rollingsong/

昔の第三舞台からは想像もできないようなメンバーです。
ただ、名前はわからないですが昔のメンバーに似た人も出ておりました。
そんなことはどうでもよく、
完全なるオリジナルミュージカルとして成立した感がある。
まあ狙っているんですが、その通り最後のライブ、会場もいい感じに少しづつなってきて
ライブにいる感じがしました。
役者が全員、歌って演奏するという
他のキャストではかなり制限が入りそうな
役どころです。
なあ、内容は
置いておいて、最後の曲に向かって一つの結論に収束するといった
意外と単純ではないけど、
実は単純な内容です。
何言っているのか、と思われる方はぜひ舞台を見てくださいな。

 楽曲は
昭和の青春ドラマのテーマ曲っぽいのとか(当然、中村雅俊さん担当)
ありますが、たぶんほとんどこの舞台のためのオリジナル楽曲かと思います。

 このオリジナル感は必要なのか?
昔の第三舞台は違ったじゃないか?
本当に、微妙なんです。私も途中までは、この舞台でのセリフ通り
名曲(って難しい、というようなセリフ)を使ったほうが雰囲気は出ると思う。
らしく、なると思った。
しかしとことんオリジナルにこだわると
最後のたどたどしい
演奏の中の歌も
実にばっちりと決まる。
その効果はすごくあったと思う。

一つの芝居をオリジナルで作りきるということは難しいんだな、というのも
感じたけど、しかし、だから、やり遂げた、作家、演出家、作曲家、
役者たちの一つのグルービィーな雰囲気は出たかと思います。

 意外と、
役者を変えて、残る芝居なのかもしれません。
というのは、役者とすると演じごたえがあると思うんです。
それゆえ、意外としぶとく長く舞台にかかる作品なのか
とも思いました。

 最後まで
ひねくれて素直に行かなかったしね。
最後観ているものは
最後のシーンしか頭になかったと思うけど、
そこに至るまでまたひねくれている。

でも、
それも楽しい。

最後に
なんで昔、第三舞台に夢中になったのか、本当にその理由は
全く自分の中で答えが出なかった。
それを感じた、自分が客席にいた、その自分を客観的に観ていた、という経験をしました。
ということで感想とさせてください。