沖香菜子さん「白鳥」  東京バレエ団 AT 東京文化会館

沖香菜子さん「白鳥」  東京バレエ団 AT 東京文化会館
公式サイトはここ
https://www.nbs.or.jp/stages/2018/swan/schedule.html
まずは、成功でしょうね。これを否定したら良い公演がなくなると思う。
この公演はブルメイステル版ですけど、ただ私自身は
あまりこの版に慣れていないので
踊りの流れが、あまりつかめていなかったので、正確な比較はできないと思います。
しかし、第4幕目は本当にきれいですねえ。
最後、王女に戻ってハッピーエンドというのもいい感じです。
ここでの衣装ですが、東京バレエ団、この王女の衣装は少し着る人を選ぶと思う。
沖さんでもぎりぎり似合っていたという感じですから、日本人は難しいでしょうね。
そしてロットバルトは初日の王子の柄本さん。
そんなに出番がなかったので、ほとんど感想はない

まず、全体の感想は東京バレエ団、きれいになったなあ、というもの。
若手が増えたのか、見た目すごくきれいでした。
それとたかだか10年前では考えられないような公演に仕上がっていたことは事実です。
今は日本のバレエダンサーの質がどんどん上がっているんだなあ、と本当に感じました。
10年くらい前って、新国立劇場バレエ団でザハロワがゲストで、ドタキャンとかの時代ですよね。
本当に新国立劇場バレエ団もそうですがレベルが上がった。

本日に関してはこれだけオケが走ってくれると観ていて楽しいという感じもしました。
ここで個人的な偏見の意見ですがバレエ団、オケともに女性が素晴らしかった。
バレエ団のダンサーも見栄えでもよくなっているし
オケもホルン、トランペットの男性以外は、きれいに決まる音をほとんど女性が出していた。
日本は今は女性のレベルに男が付いてきていないなあ、というのを、公演の最中
常に感じました。
こんなことはどうでもいいことですけど、恋愛の問題にもこれは言えるんですよねえ。
だから深刻な問題でもあるんですよ。まあ置いておいて。

男のダンサーも斉藤芸術監督のもと鍛えられているというのは実感。
以下、主観的に主役の評価。
沖さんに関しては、ドン・キホーテが良かったので
オディールの方が良いだろうと思っていたら、その通り。。
しかし新しい衣装ということですが、オディールのあの宝石が散りばめられた
衣装というのも行き過ぎた感じはしますね。衣装に関しては、今回のリニューアルは
あまりよいとは思わなかった。オディールの場合は観ていて、黒一色の方が雰囲気が出ると思った。
この衣装の話とは別に、沖さんに関しては、とりあえず、私の期待を下回っているんですが、
会場であまりにも、沖さんが良いというのを聞くと、そんなものかなあ、と思う。
彼女がこれから伸びないかもしれないのは、足が上がらないということ。
やはりオデットは、本当に他のダンサーと違っていなければならないと思う。
それがオーラとなって特別感が出るんです。
ですから踊りももっと大胆でゆっくりと見せるほうが良い。
その点、上半身の踊りに関してはそこそこ美しく持ってきているんですが、
どうも足を使うと、今一つ。
「白鳥」を日本のバレエ団で見ようなんてあまり思ったことがないので、
それは仕方ないことか、と自分では思っております。

全体としてはとても良い公演だったのですごく上の意見は辛口だと思ってください。
最後に個別でよいと思ったのは
吉川さん。彼女はきれいでした。一緒に踊っている人がかわいそうなくらいにきれいだった。
さらにはマズルカの奈良さん。この人の雰囲気は私は好みですねえ。
すごく、強気な雰囲気がとても良いなあと思った。
3幕のあとのカーテンコールの時、オディールの隣に立っていたので
その対比が面白かった

王子の宮川君は写真ではいまいちに映っているけど、舞台ではそんなに悪くはない

そんな感じですねえ。
ここから、世界バレエフェスに至るまで
この指揮者なのは、すごく良いことだと思います。
ドン・キホーテは観に行きたくはなったことは事実。
さてとどうしようかな。