映画「ナラタージュ」 DVDですけど

映画「ナラタージュ」 DVDですけど
映画の公式サイトはここ
http://www.narratage.com/

DVDでの鑑賞。
思いのほかよかった。話って淡々と進むけど、
その間がすごくつまっていて、逆にダイナミズムが生まれる。
これって「能楽」の手法だと思うんですが、そんな感じさえする
恋愛のダイナミズムを感じました。
もともと、松本潤はジャニーズの中でも将来を背負って立つだろうとは思っているんですが
地味な演技がすごく良かった。
有村架純に至っては今までで一番きれいではないだろうか?ちょっと見直しました。
はっきり言うと、広瀬すずとともに嫌いな女優の部類でしたが
ちょっと違うな、と思った次第。
映画の話(ビクトルエリセ、成瀬巳喜男、会話でトリュフォー)なんかも懐かしかったし
演劇であの人数で「真夏の夜の夢」(シェイクスピア)やってしまうところあたりはすごいと思っていたし、
高校の文化祭であんなに客が入って、ブラバンと共演なんて言うこと自体
自分の学生生活では考えられなかった。しかし、
そういう文化があるところもあるんでしょうしね。まあうらやましいなあと思いました。
やはり高校時代は輝いていないといけない。

そして、最初のシーンなんて、最後の方のいわゆる本編的な物語のラストも松本潤の見送る姿を
観てしまうと、忘れているんですよ。そこで急に
現実(最初のシーン)に引き戻される。
そうか、瀬戸君がいたか、と。あの後どうなるんでしょうね。

映画館ではないので、ずるいことに、
初めのシーンでかかってきた電話、誰からか、確認すると
映画もまた深くなる。自分は忘れてました。やはり軽く映画を観ているなあと思った次第。
反省です。

そういえば、この映画って先ほど言った、「輝ける高校時代」に変えてくれた
恋の話なのかもしれない。だから永遠なんですよね。思い出は。
簡単に良い恋愛をしてきた人にはすぐに感情移入できる映画かもしれないと思いました。

良かったです。