映画「RAW 少女のめざめ」 人の肉食べてしまう

映画「RAW 少女のめざめ」 人の肉食べてしまう
公式サイトはここ
http://raw-movie.jp/

 バタイユ的世界を意識はしているんでしょう。
あの、名著 眼球譚を思い出しました。そこまでこの34歳の女流監督は
意識は当然しているんでしょう。
ただ、あの目玉をなめられるシーン、自分がそちらの趣味がないと
役者は大変だろうな、と思います。
さてと感想。
まず
設定が
獣医学部
都会から隔離されているところ。
ここからして怪しかった。
あと事故が多すぎた。まさにこの獣医学部に足を踏み入れると
何かに合うというばかりに。
まあそこは、
どうも、世俗で起こるというと、確実にホラーと化すので
一線置いた感じがする、と思う。
そして隔離された狭い社会の中で
そのことで、人間の奥底にあるかもしれない(という表現で書かないと
いろいろと支障がある)欲望を描き切っております。
確実にこのことがいえるのではなく
エロ(エロはあるのか?リビドーはどう発現するのか?の問題なのか?
などの問題提起もあるのかもしれない)
とグロ、の描写が多いのであらかじめここはくぎを刺しておきます。
ここまで言いましたが
観るべきとか、というつもりは全くありません。
どちらかというと
人間も動物なんだ、それも理性を持っているとされる動物なんだということと
それに反する行為が描かれているというべきかもしれません。
だから、
上での言葉に何ら興味がなかったら、変な映画と映るでしょう。
私自身も
まあ、なんでいまさら、と思わなくはない。
だって
この映画のような話は
もう言い尽くされているはず。
それを映像とした点のみに興味があると言えるのかもしれません。
しかし、
匂いというのは画面から伝わっては来ないが
すごく強烈なにおいを発する映画であることは事実。その匂いのパンチに
やられるかもしれない。

さらには姉妹揃ってのことなので
ラストシーンにおける父親の対応と言い、
遺伝するのか?という
すごい問題提起はあります。
それがこの学校全体で行われていたら、それは人類の問題となり
かなりタブーに触れることになります。
そこには足を踏み入れなかった。

以上
いろいろと書きましたが
人間の欲、瞬間、心の中に湧き上がるリビドー
の変った?事例を扱ったものとしてここで表記したいと思います。
言葉を選ぶ映画でしたよ。

書きなぐりでしたが、これから文化会館に向かいます