映画「ダブル/フェイス」

映画「ダブル/フェイス」
サイトはここ
https://aoyama-theater.jp/feature/mitaiken2018

 上演は 青山か、渋谷ですかね。
初めのうちは、映画の中での、こぎれいにした白人女性は魅力があるなあ、くらいに思って観ていて、
さらに冒頭の事件は何を意味するのだろうか?と不思議な感覚に包まれていたんです。
しかし
水の近くで
水という妊娠を意味する事件が起こるのです。
これは
不妊治療が発達して、
かつ高齢出産が常識化した現代、頻繁に起こりうる問題かもしれません。
さらに
子供だけではなく、夫をもとろうとする、自分のものにする、という思惑がちらちら見え始めてからは
被害者の女性に、私自身かなり肩入れをした見方をしてしまった。
さらに最後にかけて
ニコラス・ケイジ演じるところの夫がどんな対応をするのだろうか?
まさか裏切るなよな、という思いで観ておりました。

まあ結論は
ここで言うような野暮なことをしません。
だた
これからこの夫婦、家族が幸せに生活することを
祈っている、そんな後味でした。
もしかして、あの女、出所した後も
来るな、と思ったことは事実です。
何を言っているのかわからないと思いますが、
子供って、女性の体の中で
自分でもコントロールできない範疇で
芽生え、産まれる。
このことは極めて、女性を縛り付けている、
そしてそれを逆手に取る同性たる女性もいる。
まさに
自然の摂理と
社会制度のはざまの間のエアポケットみたいな映画でした。
これは制度化できない。
何が起こるかわからない、自然の制限のなかであきらめざるを得ない
家族の悲劇なんでしょう。

すごく、お腹、というかおなかの中の水をすごく感じる後味でした。
本当に夫の対応に救われた。