BBL:「魔笛」 AT 東京文化会館

BBL:「魔笛」 AT 東京文化会館
公式サイトはここ
http://www.nbs.or.jp/stages/2017/bejart/program_a.html
最近はBBLは一度しか公演がなく、再演がないという形が増えているので
これは抑えておきたかった。

ほぼ初日と同じキャスト。
イシス、オシリスあたりと二人の武士あたりが異なるだけ。

とにかく「弁者」を立てた時点で
カールベームの指揮するオペラ「魔笛」はBGMになります。
ここはすごくうまい。
そして、このオペラをBGMにしたバレエを
観客に提示する。
内容はそのまま。
少し、
私の感性からは
「水」で満ちている。そんな舞台。
「水」の感じが
すごくするのです。


あと、弁者とタミーノの絡みの具合が
すごくタミーノの内なるパッションを感じさせる。
「愛」の表現。
そして
ザラストロの絶対的強さ。(ちょっと
ローライズすぎる衣装もすごいものを感じた)

途中、人間の表現の限界を描いているのかな?という感じもしたが
最後のフィナーレにおいて
すべて吹っ飛んだ。
やはりベジャール
人類愛なんだ、と思ったね。
そしてモーツァルトもそう。
ザラストロ王国
の背景にある、オシリスとイリスの愛情を感じました。
そしてザラストロの愛情も
さらには
タミーノとパミーナの愛情も。
すべて愛で包まれた
フィナーレは感動モノでした。

ダンサーは
タミーノのガブリエル・アレナス・ルイス
パミーナのカテリーナ・シャルキナ
が良かった。
まあ大貫君も
夜の女王、あの「アリア」の時の舞台上は
かなり盛り上がっておりました、エリザベット・ロス
、さらにはザラストロの迫力のある
ジュリアン・ファヴローもブラボーでしょう。

録音テープでしたが
今回のベーム指揮のベルリンの演奏
ソリストのすばらしさは実感できました。

なにもかも
素晴らしい、本当に貴重な体験でした。これマジで。

ちなみに
オシリスとイリスは黒人ペアでした。本当に美しいフォルム。
ため息しか出なかった。