映画「エイリアン: コヴェナント」

映画「エイリアン: コヴェナント」
公式サイトはここ
http://www.foxmovies-jp.com/alien/
なにも変わっていないストーリー構成ですが
さすがにエイリアンと戦うところは
手に汗握りました。
私たちの世代はシガニー・ウィーバーのイメージが強いのですが
ここでも女性が戦う。
そして例のごとく、
種を持ち帰ろうとする者もいる。という基本構造は何も変わらない。

しかし今回見ていて感じたのは
人間の進化というものはないのだろうか?ということ。
科学は進歩するが
人間の肉体的限界が変わらない限り、
どうも限界がある。その限界に対して
この映画の舞台である
宇宙船は
移民という形で新しいコロニーを作ろうと
生活するに適した環境のありそうな惑星に向かうのですが
それも、生活できる条件というものが人間にある限り
仕方ないのでしょう。
ただ、エイリアンの襲い方を見ていると
人間の認識、動き、戦い方は肉体的限界があり
それを超越した生き物と戦うことは
かなり無理がある。
ここで、やはり
外敵も進化するのだろうか?と考えたのです。
そうエイリアンの存在です
科学が進化するとともに外敵を駆除する方法も進化するのではないだろうか?
何もない、そんな世界
それが未来のような気がします。
これはUFOを描くとき
その中で内乱がなさそうに描かれていることを考えれば
わかると思います。
高度に発達するには
一段と内なる敵はなくならなければならない

この視点でこの映画を観ると
人間はまだまだなんだなあ、と思う。いや人間とAI,ロボットとの戦いの時代になっているのかな。
エイリアンをあの宇宙船技術を持った時代には駆逐できるはず。しかし、それがないから
えも知れぬ恐怖を感じるのでしょう。
また戦うのは
いつも女主人公。生命を、種を守るということがテーマなんでしょう。
ワーグナーの「ラインの黄金」の音楽
これは悪趣味ですね。きっぱり。
映画がオペラに近寄ってもむなしいよ。
映画はどんどん進化しなければならないと思います。