BBL  

BBL  
公式サイトはここ
http://www.nbs.or.jp/stages/2017/bejart/index.html
昨日の記者会見は大変に面白くて
20世紀バレエ団からBBLに至るまで今年で初来日から50年とのこと。
長く愛されているんだなあ、と実感しました。
昨日もいったん書いたと思うんですが
一度、今はないようなカンパニーがいろいろとできては
来日していた時期がありまして、
まさにコンテンポラリー全盛という時代でした。
ある年齢層からはテレビのCMなどにもダンサーが出てきたりというのはなんとなく覚えていると思います。
さらに
日本からは「舞踏」がいろいろと活動しており
以前書いた「アスベスト館」なんて最たるものでした。

 そんな時代を懐かしく思い出させてくれる
映像。
一部を切り取っただけでしたが
それでも十分に全体の表現を思い出させてくれるには十分でした。
というより
もしかして意図的に
メインの部分を抜き取ったかのような抜粋も、粋な計らいと
とらえてしまう自分でした。
那須野さんがおっしゃっていたかな、「ベジャール以降とベジャールの時代の違い」
は「ベジャール作品のみのカンパニーから、ほかの振り付けも入り込んだカンパニーへの変化」
みたいな内容も
まあうなずけます。確かに懐古趣味にふけってはいけない。
そして進化も必要。これはわかる。
ただ、脚光を浴びた瞬間の演目たちは
理由があってそれだけの評価をされたのであって
それをいまさら演じて、踊って
懐古趣味だというくくりでとらえないほうが良い、と思いました。

男性性、女性性という「性」も超えて、人種も超えて
彼らの表現は混とんの中、安定を求める、
しかしその表現はスタイリッシュという
私が観るベジャールディオニソス的バレエはもしかしたら
生命の起源までも表現したのかもしれないと思います。
楽しい、思い出深い記者会見でした。

最後に、最近の公演では「奇跡の競演」の最後のカーテンコール
あれが忘れられません。しかしなんで編集で一切触れなかったんだろうか?
もう二度とできないのではないだろうか?