ワルキューレ AT 新国立劇場

ワルキューレ AT 新国立劇場
公式サイトはここ
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/walkure/

ウィーン国立歌劇場に「フィガロ」しか行かない私は今回しか
この演目は今年観ないのです。まあ、観たかったですけど
ウィーンは「フィガロの結婚」優先です・ムーティだし。

本日の感想としては
ワルキューレ」は私は好きではないんだろうな、ということです。

第一幕の
ジークムントと
ジークリンデの出来が良いので(グールドとウェーバー、また体型も一緒で
兄弟姉妹間満載)良かったと言いたいのだが、
何かそう言えない。
少なくても私は今回、もう一度この演目を観に行きたいとは思わないのです。
しかし、オケも
毎回書いているんですが、芸術監督の指揮のもと完成されつつあると思う。
よくここまで来たなあ、と思いました。

舞台セットとすると
第一幕は「ベット」があればよいし
第二幕は「山」があればよい
第三幕も「火」があればよいので、簡単です。

まあ、それがありました。
さらに歌手も熱演している(ワルキューレは8人パターン:
ソプラノ3人、メッゾ3人、アルト2人かな?)
それで十分ですが、何か違う。
帰りの電車で考えていたんですが
神々の世界に擬人化です。しかしワーグナーの原稿に本人が書いているので
動かしようがない。しかしこの擬人化がピンと来なかったのです。
神のDNAは近親相姦があるならば完璧です。
しかしここで、人間的秩序が出てきてしまう。最終的には
ブリュンヒルデまで情が出てしまう。このブリュンヒルデワルキューレなんですよ。
この辺がややこしい。
つまり、神々も同じということが前提となるのです。ここを外すと理解がだめになる。
この部分が私個人的にはこのオペラに乗れなかった。
あの槍の意味は?とか思うのです。しかしこれ前提だからね。その辺が
難しい。

最後に
フリーカ役は(出てきたときは日本の巫女みたいだと思ったけど)ツィトコーワがやっているんだけど
ヴォータンに注意するけど、
この点でも
私はヴォータンが一番でないと私の中での秩序が崩壊するのです。

この辺の説明的な表現として
アニメも今後使えると思う。
その方がすごく合うと思います。
そう、もっと
違う表現が良いと思う。
そんなダメ出しばかりで
今回の感想とさせていただきます。