オールスター・バレエ・ガラ Aプロ AT 東京文化会館

オールスター・バレエ・ガラ Aプロ AT 東京文化会館
公式サイトはここ
https://www.japanarts.co.jp/concert/concert_detail.php?id=390

カルメン」(振付:A.アロンソ) ウリヤーナ・ロパートキナ、アンドレイ・エルマコフ

出だしから、バックの赤に立ち尽くすロパ。オープニングはなかった。
エルマコフの調子が今一つ。


「ジゼル」(振付:M.プティパ) ニーナ・アナニアシヴィリ、マルセロ・ゴメス
ゴメス、完全なるサポート。しかしそのゴメスも年を取ってきたなあと言うのが素直な感想。
しかしニーナはゴメスの完全なるサポートがあり、往年の踊り。期待以上でした。
ゴメス、サンクス。

「Tango y Yo」(振付:コルネホ) エルマン・コルネホ

誰でもあのくらいは踊れるでしょう。しかも振り付け自分だしねえ。
でもタンゴはかっこよいよ。ピアソラだし。

トリスタンとイゾルデ」(振付:K.パストール) スヴェトラーナ・ザハーロワ、ミハイル・ロブーヒン

これは順番を忘れて、誰かな、と思っていたら、ワーグナーの曲が流れて
この二人と分かった。
この場合、ロブーヒンは予想よりも立ち姿若く、すぐにわからなかった。
しかし、この二人のこれを見ただけで元は取れたと思った。


「レクイエム」(振付:K.マクミラン) アレッサンドラ・フェリ [ソプラノ:安藤赴美子]

何も言えない。コスチュームが
年齢相応の体のラインを出していて、きついなあ、と思う。


チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」(振付:G.バランシン) ジリアン・マーフィー、マチアス・エイマン

エイマン、よくなった。昨年の世界バレエフェスでの、この演目も、サレンコとマックレーたちが始めに決めてくれたのを思い出した。
エイマンの調子につられて、マーフィーもエンジンがかかったが遅かった、と言う感じ。
平日の2日間の方が良いと思うよ。
まだ、ゲネプロ段階。

 

[休憩]
「トッカーレ」(振付:M.ゴメス) カッサンドラ・トレナリー、マルセロ・ゴメス [ヴァイオリン:小林美恵、ピアノ:中野翔太]

なにか、衣装が薄いので、ちょっと気がそがれた。
しかし演奏は良かったのでは?

グルックのメロディ」(振付:A.メッセレル) ウリヤーナ・ロパートキナ、アンドレイ・エルマコフ

ロパートキナは「カルメン」以外はこの路線なので、今回はあきらめるしかないと思う。
このロパートキナを受け入れることができなければ来てはいけない。
そんな感じ。

「海賊」より寝室のパ・ド・ドゥ(振付:K.セルゲーエフ/A.M.ホームズ) ジリアン・マーフィー、マチアス・エイマン

ザハーロワたちの前振りでしかないが、いい感じでつないでくれたと思う。
ジリアン・マーフィーはこのような役の方があうかな。

ロミオとジュリエット」第3幕より寝室のパ・ド・ドゥ(振付:K.マクミラン) アレッサンドラ・フェリ、エルマン・コルネホ 

フェリの十八番の演目。そして今年ABTでも踊ったらしい。
確かに昔の面影はあった。しかし、役の上で
すこし釣り合わないと思うのは私の勝手な解釈なのだろうか?

 「瀕死の白鳥」(振付:M.フォーキン) ニーナ・アナニアシヴィリ [チェロ:遠藤真理、ピアノ:中野翔太]

最後にどたっといきなり死んでいった感じがあったけど、はじめからずっと昔のボリショイの香りが充満していたと思う。
思いのほか感動しました。


「海賊」(振付:M.プティパ) スヴェトラーナ・ザハーロワ、ミハイル・ロブーヒン

本日の、最後。一番の見せ場。最高でした。
実にこのガラは、ザハーロワとロブーヒンに助けられた感が強い。
来年のボリショイもそんなところが無難なところかな。そんな印象がより強くなった。

ちなみにボリショイのチケット
すこしは良席がありましたよ。すべての日程。ザハーロワの日程は、この時点でネット会員まだ
かなり無理だと思う。そんな感じでした

調子が良く、観る価値があるのは
エイマン、ゴメス、ザハーロワ、ロブーヒン。
しかしエンディング、ラトマンスキーとバクランがまとめてくれて楽しかった。
これでよい。