さまよえるオランダ人 県民ホールオペラ AT県民ホール

さまよえるオランダ人 県民ホールオペラ AT県民ホール
公式サイトはここ
http://www.kanagawa-kenminhall.com/hollander/
素晴らしい公演でした。何が良いって
すべて良い。
演出も「新演出」なんですが、これで終わってしまうのだろうか?
もったいない、と思うほど。
すごく
わかりやすい、舞台でした。
まあ私は、演出家サイドの意見も聞いているので
そういう見方をしてしまうのでしょうけど。
あと
休憩なし、これがすごく良かった。一気に持って行くからこそ、
このストーリーは本当に「夢」のような出来事なんだなあ、と思います。
続いてみると、確かに感じるのですが
せっかく出会ったのに
エリックの一言で台無しになるなんて、本当か?と思った。
なんというか結局は
破滅にしか向かいたくはないのか?とすごく感じました。
普通は
休憩が入る。
すると、まあいろいろとあったんだよな、という感じに少し
話の流れがぼやける感じがするんだなあ、と思います。
そして、続く一つの話にすることで
音楽も確かにきれいに流れる。オーケストラの音なんて
すごく重要なんだと、実感する次第です。当たり前なんですけど
当たり前のことに感動をするということに驚くわけです。
そしてオーケストラは最高の演奏をしたのではないでしょうか?
本当に素晴らしかった。
応えるように
歌手は基本ラインを芸大派閥的なラインアップですけど(私にとっては
公開リハーサルと同じメンバーですけど)あらためて出来が良いなあと
ここも感心しました。福井さんが一番リハーサルの時よりもいい意味で変化したかな。
あとはリハーサルから全力みたいな感じでしたから。
そして
合唱隊。素晴らしいです。
何回も言いますが
2幕目のゼンタとの絡みの合唱は神の声みたいです。だからか、ゼンタの
不気味なまでの一心不乱さが伝わるのかもしれない。

まあ、とにかく、
私の場合は後ろの席でおばさんが咳ばかりしていたので
すごく嫌な環境でしたが、
感動の中、すごく満ち足りた気分でカーテンが降りるのを楽しめました。
今年は
藤原歌劇団の「トスカ」といい、オールジャパンの良い公演が続くなあ、と思います。
今回は演出関係は日本人ではないですけどね。