公開リハーサル「さまよえるオランダ人」 県民ホールオペラ AT県民ホール

公開リハーサル「さまよえるオランダ人」 県民ホールオペラ AT県民ホール
公式サイトはここ
http://www.kanagawa-kenminhall.com/hollander/
びわことコラボしているみたいなんですが
この数年、新国立劇場でシュテークマンの
演出のこのオペラを観ていたので
出かけてみました。ある意味
新国立劇場は違う指揮者で同じ演出を3回ほど(4回かな)合計7回くらいは
このオペラに接する機会をくれたので
良い勉強になりました。
その比較からすると
映像を多用してすごくリアルな感じでした。
波を見て船酔いする人は要注意です。
映像ですごくダイナミックにできているので
話はすごくわかりやすい。
そして「愛の物語」に昇華しております。
一瞬の夢のごとく
オランダ人は来て
ゼンタの愛を得て物語は終わります。
あとで
解説があったのですが
舵手が寝ている時の夢の話として
位置づけた愛の物語ということです。
ですから舞台中央で
舵手は寝たまま。
さらに追加して言うと
指揮者の沼尻さん曰く
「歌手が歌いやすい、オーケストラが演奏しやすい
演出であり、演奏する度にどんどん腕が上がってくるというものに仕上がっている」
と言う感じのことを解説してくれました。
オケは神奈川フィル。私の感想でなかなか出てこないオケですが(実際にほとんど聞きにいかない)
すごく良い演奏でした。これなら年間会員になるかと思ったほど。
オランダ人の青山さんも迫力があったし
ゼンタの橋爪さん、彼女は良かった。合唱隊も混合みたいですが
うまいです。演出以外完全にオールジャパンですが
これがなかなか素晴らしい出来栄え。
私個人的には
近年の新国立劇場のどの公演よりも良かった。
ですから本公演(明日と明後日)が楽しみです。
本当にワーグナーの愛のテーマが分かる公演ですよ。
良かったなあ。オランダ人とゼンタのシーンなんか、声、声、歌と言う感じで、
聞きごたえもあります。
2幕目の合唱隊とマリー、ゼンタの掛け合いもすごく良かったです。

ちなみにバックステージツアーがあったのですが
合唱隊、奈落までと奈落から舞台までと、階段で上り下りが激しい舞台セットになっております。そのことからも
出てくる人を選んでいたかもしれない(動きが良くなければならない)。

これだけでも見どころ豊富でしょう?違います?