中島みゆき「一会」 AT 東京フォーラム

中島みゆき「一会」 AT 東京フォーラム
公式サイトはここ
https://miyuki-concert-tour.jp/index.asp

声の調子最高でした。
しかも、夜会で培った
芝居仕立ての感じも時折見せながらも
コンサートのライブ感、いやラジオ感満載で
その場に参加している
喜びを堪能できるコンサートでした。

しかし
「麦の歌」で最後と思って席を立つ人がいたのが残念なくらい
「Sincerely yours」:アンコールが素晴らしかった
そして最後
上手から順番にあいさつに回るみゆきさん。
すごくかっこよかったです。

まあ、後半の「bitter」あたりから
ライブ感満載でしたけど
アンコールは良かったなあ。
あと時に感じたのは
 阿檀の木の下で 、から、命の別名、にかけての流れ。
何気なく本人は
今の日本が着いてきたとか、そこに自分自身が追いついた感があるというような話をしていましたが
いやいやどうして、
すごく
変わらない良さに、今の日本が気付いたという感じさえしました。
素晴らしかった。このように曲が続くときは本当に良い流れがあった。
それがアンコール
浅い眠り、夜行、ジョークにしないか、と3曲続く。
だからアンコールはたまらなかった。
一人立ち続ける
女兵士の感じさえしました。またギターを持った姿が似合う。
今回は
MCの度に
歌とのギャップを感じますでしょう?と言うニュアンスのことを言うのが
パターンでしたが
しかし、しかしどうして
内容はすごく濃い。

私個人的には新作アルバムのアルバムツアーと解釈しております。
ですから今回の3曲は、もうあまりお目にすることはないのかもしれない。その点はすごく寂しい。しかし
最高の3曲でした。

コンサート全体?
それはそれは鳥肌ものでしたよ。
こんなコンサート、こんなコンディションもうそんなにないのかもしれない、と思えるくらいに
良かった。
一般に知られている曲が少ないといわれる今回の「一会」、そんなことはない、
誰でも参加した人には楽しめるものでしたよ。

あとはヤマハの音の作り方について。
これは私はAVアンプはヤマハDSPサウンドが好きで
歴代AVアンプをヤマハで揃えているのですが
今回はひどい。音場を作りきったと信じて行きましたが
それは間違い。
こんなにひどいとは思わなかった。
声が出ているのに
音の音圧を上げて
音が割れていた。これはまりにひどい。
まあこれは会場の
東京フォーラムの責任でもあるでしょう。
あそこは改めて音が悪いと思った。
本当に実感しましたよ。あれではダメ。
大阪のフェスティバルホールが一番良かったのではないかな?
クラシックでもよく聞くホールですから。
東京は
フォーラムは全滅。今後、コンサートの使用について考えなければならないと思いました。
PAの設置の問題よりも
PAから流れてくる音を会場の隅々で聞いて確認していないな、と言うのが実感です。
音はひどい。何度も言いますが、これは事実。
これは
阿檀の木の下で、での時、効果音が流れたときは
ヴォーカルとしっくりと来ていたのでこの辺を「夜会」効果(音楽と芝居の融合)と考えたのです。
ここではPAからの音はしっくりとしている。

まあ、しかし、あれこれ文句言っても、満足感100%で会場を後にできたことは私は、公演でそんなにないので
大成功でしょう。

あと、フォーラムの
空調。県民ホールでも感じたのですが
上から風が来る。寒くて仕方がなかった。これは
どうしようもない欠点。
そう、私がクラシックのコンサート
バレエのコンサートで
冬に暑すぎるコンサート会場に慣れてしまったのでしょう。
私の中では
冬にコンサートに行くときは
薄着。それでなければ汗で服がびしょびしょになる、と言う印象しかありません。
逆に夏にコンサートに行くときは
特に最前列をバレエやオペラで確保したときは
ひざ掛けを持って行くというのがパターンでした。そのくらい舞台から冷房の風が来る。
しかし、今年になって、この逆のパターンを経験しております。
いまだに東京文化会館では、暑く感じているので
クラシックコンサート特有かもしれません。
うだうだと言いましたが
今回のコンサートも会場が寒くて仕方がなかった、ということでした。
会場の空調、
PAからの音の聞こえ方、などいろいろな課題があったと思いますが
終わってみれば
すべてよし。

それらを超越する圧倒的存在には驚き、そして感動をいたしましたよ。

これはすごい。本当にすごいことです。

最後に「麦の歌」で精いっぱいに伸ばした声、これに千秋楽のテイストを感じました。
勝負しているなあ、という声の勝負。自分との闘い。すべて目に焼き付けましたよ。
有難う、素晴らしいコンサートを。


サンクス、中島みゆきさん。魂を込めた歌を体感しましたよ。さすがだ。