藤原歌劇団「トスカ」  AT 東京文化会館

藤原歌劇団「トスカ」  AT 東京文化会館
公式サイトはここ
https://www.jof.or.jp/
チラシはここ
https://www.jof.or.jp/performance/1601_tosca/
トスカが日替わりで二人のソプラノ。
どちらが当たりかわかりません。

しかし、どちらのソプラノが当たりかを通り越して
国内上演(オール日本人キャスト)で最高水準のものではないでしょうか?
冒頭の
笛田さんの声。これで決まり。
そして
オケの繊細なる表現。
ここまできれいな音を醸し出す、東京フィルも久しぶりです。指揮者が良いんだろうなあ。
それと合唱のパワー。
カヴァラドッシ、スカルピアのなかで
トスカ役の佐藤さんは
繊細な声で演技は上々。ただ迫力に欠ける気はしました。
しかし、音楽は徹頭徹尾、盛り上げておりましたね。
金管なんて演奏者を指名したのでは?と思うほどに安定。
そして
演出。舞台真ん中に
円形舞台のような感じで
ドラマの進行に関係する事柄はほとんどそこで行われるようにしてあります。
円形舞台ですね。
そこでアリアを歌うから
すごくドラマティック。
もともと劇的なオペラを
よりドラマティックに味付けしておりました。
そして。声。
オペラの基本の声を重視しているかの如く
声が圧倒していた。
児童合唱隊もそう。
円形舞台の袖からコロスの如く聞こえてくる合唱もそう。
当然、アリアも。
声の舞台は
舞台の中の円形舞台、そこにスポットライトが当たる。
そう、舞台の中の舞台。
オペラであり、ソプラノ、テノールの歌を聞くところです。
そこに至るまでは5方向から階段があり
すり鉢状になっている。
まさにそこはすべての気が集まるところ。
まさに歌の気も集まりましたよ。
すごくわかりやすい舞台構造でした。
第3幕の最後かっこ良かったなあ。
◎です。

しかし3月の上野
ボッティチェリ、とカラヴァッジョ、とハンブルグバレエなんですねえ。絢爛豪華だ。
楽しみです。

今上野が旬だなあと実感しました。

ちなみに
ボッティチェリ
http://www.tobikan.jp/
カラヴァッジョ
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2016caravaggio.html
ハンブルグバレエ
http://www.nbs.or.jp/stages/2016/hamburg/schedule.html

が公式サイトです。