有頂天旅館 AT 新橋演舞場

有頂天旅館 AT 新橋演舞場
公式サイトはここ
http://www.shochiku.co.jp/play/enbujyo/schedule/2015/8/post_231.php
「比叡颪し」ですから関西。南座のスタート。
そして上京して新橋演舞場
この演目って新派を好きな人などで、東宝に浮気して初演を見た人にはたまらない演目みたいです。
初演からするとメンバーかなり違うなあ、というのが客観的な感想。当然初演は観ておりません。

しかし、適材適所なのか
最後は感動的に終了しました。


まあ、見ている方からすると
段田さんは「夢の遊民社」、渡辺さんは「劇団300」のイメージでどうしても見てしまいますが
このあたりの第3世代の劇団の役者たちが
演舞場に役者として(いや座長や主役として)出始めているんだなあと、実感しました。
二人の夫婦役良かったです。
最後「私でよければ」とお互いに、固い?絆で結ばれてめでたし、めでたし。

しかし、
段田さん「重い」ってやばいかも。実際、顔をそむけて近づけないようなところ感じられましたよ。
やばいよ。
芝居は
後半の
旅館の近所での犯罪の余波による、個人の裏の顔、暴き合戦は面白かった。
そして、
劇場で
CDを販売しているとの声が帰り際に聞こえましたが
(流れで押し流されて外に出てしまいましたが)
意外と音楽が良かったですので興味ありました。
途中のロマンティックなシーンでの、昔のクロード・チアリばりのガット・ギター
いい感じでしたが、オリジナルなんでしょうかね?

あとは演舞場の舞台は横にも奥にも広がるので
横に広がる、後半の「海」のシーンなどは「シネスコ」ばりの迫力がありました。
あと、大道具、小道具に至るまでしっかりとしているなあ、というのが実感です。
手を抜かない、松竹の実力は十分と感じられました。

なんだかんだ言っても
人気作の再演ですので、キャスト面では
いろいろな議論があるのでしょうが
まあ、良質なものに仕上がった感じですね。
悪党の二人(キムラ緑子さんと新納伸也さん)
は、ブラックサイド担当で影の王国を支配しているかのような
悪党ぶりでした。椿さんか水月さんかどちらかの女性が演じるところの役も
悪い奴だった。(すみません、チラシと舞台上が違いすぎてわからない)
まあ悪党もそれなりの理由があるので
それをすべて水に流すところで最後のシーンの味が深まるといった趣向でしょう。
しかし、お金の恨みは怖いものだ。
最後の二人の愛の確認は
皮肉なんだろうか?

そこにいたる、犯人というよりも彼らを貶めようとする
女二人(前述のキムラさんや、どちらの女性かわからな女優さんの演じるところ)と
それらの関係者、犯罪、その想いのいやらしさは逆にすごく印象に残る。
それゆえ、今回のような一件でしか気が付かない、鈍感な二人の幸せは
ハッピーエンドなのだろうか?とさえ思った。
そんな、後味でしたけどねえ。
しかし、ショーのレビュー形式はふんだんに
とても楽しめました。うん、ショー仕立てかな?、
とにかく
連れ込み宿、競馬場?、ストリップ劇場、など目まぐるしかった。


しかし演舞場、久しぶりですが
席の移動が激しい。劇場関係者はしっかりと見ていてほしいです。
あれ、オペラだと、かなりトラブルになっていると思います。

最後に、この芝居、あのポスターだと行かないかもしれない。
しかし、「比叡颪し」と思って観に行くとそれなりに楽しめる舞台ですよ。
かなり割引チケットを目にしているので
お勧めです。割引チケットがあるからお勧めというのは失礼ですね。
はい、お勧めです。

帰り、銀座の「おれ系」と「いきなりステーキ」その他、「しゃぶしゃぶ」など見たら
空いていた。読めないんですよね。
終わる時間わからなかったから、演舞場で弁当食べてしまったよ。空いていれば行きたかったなあ。
早く終わったし。。。。。
「おれ系フレンチ」は横浜にもできたみたいですし、比較はしたかった。
関係ないネタです。すみません。