本当の感動は、体の中に電流のようなものが走る

本当の感動は、体の中に電流のようなものが走る
最近、感動することが減ったので
久しく忘れておりましたが、
感動というのは、「これって良いよね」とか
「素晴らしい」とかという言葉ではなく、
体で無意識に感じるものなのだということが本当にわかりました。
つまり頭で、感動を演出するのではなく
本能的に体が快楽の世界へ導かれる瞬間が感動なのだと。

これって
世界バレエフェスの「ガラ」の第4部、ウリヤーナ・ロパートキナの踊る「タンゴ」で
感じました。体中に電流が走っていくのがわかりましたし、
観ていることの幸福感は半端なかった。

実際、この第4部というのは
コジョカル。コボーペアの「ジゼル」から
なんだか怪しい雰囲気になってきて
ロパートキナの踊るソロはどうなんだろうか?という気持ちでした。
しかし出てきた瞬間に
すべての感動を持っていかれた。
踊っている姿を観て
言葉にならないくらいの感動を感じました。
バレエでこんなに感動するのか?とさえ思いました。

またそのあと、
デュポン、モローペアの「椿姫」もその余韻の中
最高のものと感じ、
さらにはその感動のまま
マックレー、サレンコペアの最高の「ドン・キホーテ」できれいなフィニッシュ。

眼福。

そのあと怒涛の如く
「ファニーガラ」

今回の
世界バレエフェスは
ロパ様が全てをもっていた感があります。
しかし、感動を言うことを思い出させてくれて
かつ
今だに余韻が体の中に残っているという稀有な体験をさせていただいたので
どうしても今更ですが書きました。
実際当日は興奮で眠れませんでした。
これが「感動」なんですねえ。

ですから、ゴメスの撮ったインスタグラムの写真というのも
保存して宝物になってしまいました。
はっきり参加したメンバーはこの数回の中では13回目(前回)が一番だと思っていたのですが
この余韻はなかった。
まさにこの感動はマリインスキーの公演まで続くのかしら?


うーん、Aプロのスタートのマックレー、サレンコペアの「チャイパド」
アイシュバルト、ラドメイカーの「3つのグノシエンヌ」そして
ゼレとボーダーの「お嬢さんとならず者」
このあたりから
Bプロ
さらには
ガラ、と素晴らしい流れでした。本当に何回も言うように
「ガラ」の第4部はベスト・オブ・ガラというのにふさわしいと思いました。
すべてが夢です。
で、同じことの繰り返しになるわけで、
そのくらい頭の中でリフレインされております。忘れられないなあ。