世界バレエフェス前夜祭「ラ・バヤデール」AT 東京文化会館

世界バレエフェス前夜祭「ラ・バヤデール」AT 東京文化会館
公式サイトはここ
http://www.nbs.or.jp/stages/1506_labayadere/index.html

前夜祭と言うのは、文化会館のホワイエにて
今までのバレエフェスのサインとか、トゥシューズが飾られていること示しているみたいです。
まあとりあえず、私の感じでは、演奏の
音のダイナミックさは前夜祭という印象でした。(もういちいち、音をはずしているとか言わないことにした)
まあ、派手な音を出していたと思います。「バヤデルカ」の音ってこんなに派手でいいのかね、と思うような感じでした。
さてと感想を。
まずは、コジョカルを甘く見ていた。
最高のニキヤでした。
この数年「バヤデルカ」本当に数多く見ているけど、
やはり、コジョカルは良いと思いましたから。
それと相手役のシクリャローフは大きいので、小柄なコジョカルのリフトも簡単にこなすので
まさに宙に浮いている感じでした。
さらに、このコジョカルの身長がちょうど日本人とマッチしていて舞台全体として違和感がなかった。
ガムザの奈良さんも十分に対応しておりました。
私は、主役としてのシクリャローフは初めてだと思うのですが
意外とダイナミックな踊りをしておりました。しかし
この二人はマッチしていたかというとまあ、微妙です。その割に
舞台全体は、すごくリラックスできるものでした。
なにがそう思わせるのか? 
ずっと考えても
理由はわかりません。何が良かったかというと
コジョカル。そしてシクリャローフの踊り。それも別々にとらえてという感じです。
たぶん、東京バレエ団から、きらきらオーラが出ていて
オケも、すごくダイナミックに鳴らされて、主役の二人と
ガムザもそれなりで、そんな中でどこか折り合いが良かったのでしょう。

それと会場が
バレエ教室の生徒さんが多く、とてもきれいな感じで
とうとう、私の行くところではないな、と違和感を感じ、自分の年を感じました。
いわゆる引退ですね。なんかそう突きつけられている気がして
すごく居心地が悪かったです。
まあ今の若い子、というかバレエを習っている子はきれいだな、と思ってみておりましたけど。
それでいいんでしょう。
確かに、世界バレエフェスでも平日ソワレ、「学割」の案内が来ておりましたが
そういうことなんでしょう。
とにかく、
最近チケットを買う購買層の世代交代が必要だと感じているので
それも重要なことでしょう。
この雰囲気(バレエ教室の生徒が多い客層)は
まあ経験してみてください。
一度、ABTの時かなりチケットをバレエ教室にばらまいている感じがして
その時もこのような雰囲気になっておりました。
まあ今後、会場がこのような雰囲気になっていくことは望ましいと思います。
まあ引退に近いのですが
まだ、しばらくは
行きたい公演は
参加させていただきい所存にございますので招へい元の方々今後もよろしくお願いいたします。

しかし、「バヤデルカ」この数年で
前回のバレエフェス全幕2組と、前回のマリインスキーの二人のエース競演(ヴィシとロパ)、さらに
今回の公演と昨年のボリショイのザハロワ、ニクーリナとこれ以上ないラインアップで
過ごさせていただきました。
これは日本ゆえの環境なのかもしれません。
そういえば前回の全幕の「バヤデルカ」はコジョカル、コボーとヴィシ、ゴメスでした。(記憶ですけど)
これは絶対に見なければならないと感じるものでしたし、
ゴールデンアイドルをシムキンがやっていたような記憶です。

まあ、このような環境を
若い人に経験させるのもよいことでしょう。私自身、すごく良い思い出となっております。
ということで
今回の感想はバレエの次世代の観客が台頭してきたという話題が一番でしょう。
はい。
以上