ジゼル(ザハロワ、東京バレエ団)  AT ゆうぽうと

ジゼル(ザハロワ、東京バレエ団)  AT ゆうぽうと
公式サイトはここ
http://www.nbs.or.jp/stages/1503_giselle/intro.html
この公演は見るべきでしょう。
私からすると
ザハロワ調子が良いと思う。
ボッレもかなり良い。こんなことは予想もしないで出かけた自分が恥ずかしかったくらいです。
また、オケの音の持っていき方が良いので
物語が盛り上がる。
ペザントの女性陣きれいでした。また男性も茶色のダンサー、かなり良いのでは?誰だかわかりませんが。
そして、東京シティフィルも、東京フィルに対抗しているのか、
バレエの音を出しておりました。
私は初め、なんというこもった音なんだ?と思ったのですが
ホールが、かなり音響、デッドなんでしょうね、仕方なし。
さてさて、たぶん何を書いてもすべてザハロワに行きつくと思います。ご容赦を。

まずは登場シーン。なんなんだ、あの踊りは?ジゼルの登場であんな感じはあり?
と思うほどにはじけてました。
そう、そして見た感じ、すごく初々しい。
これには驚きました。
ほんの数か月前、ボリショイ公演で見た感じと違っていた。
あれって役作りなんでしょうけど
いくらなんでも、そんなに若くなるか?と思うほどに若い。これは本音いって
良いサプライズでした。
狂乱のシーンもゆとり十分、じっくりと表現しておりましたね。
ですから物語をじっくり読める、という感じで十分余韻まで楽しめました。
じっくり観客に物語を読ませることができるということは
表現力があるということですが、これだけ、効果があるんだなあ、と再認識しました。
これはボッレも同じ。十分にゆとりを持って、観客を楽しませ程に十分に踊っておりました。
ですから観客の方も盛り上がる。カーテンコール良かったですよ。
久しぶりに最後まで居ましたもん。

あと、特質すべきは
東京バレエ団との相性の良さ。そんなに競演が多いという印象はないのですが
スムースな動きをお互いにしておりました。これって
意外と意外な感じです。
しかし、さすがにコールドの中に入ると
さすがに目立つ。はっきりとこんなに違うのか?と思うほどに
違うのです。当たり前ですけど、オーラが違うし踊りが違う。
比較はかわいそうですが
ミルタの奈良さん
さすがに比較されるときついなあ、という感想ですが仕方ないですよね。

かなり殴り書きになりましたが
すごく良質のバレエ公演だったと思います。もう一度行きたい。希望ですけど。
東京バレエ団の「ジゼル」は踊りの作り方がうまいなあ。改めて感心しました。
あと
拍手のタイミングお客様が心得ている。これは最近
新国立劇場バレエ団ばかり行っているものにとって驚きでした。

最後に今回のザハロワ、ボッレは見ておくべきものがあります。確実に。
ジゼルの2幕なんて
スピリチュアルなんですが
こちらがどの程度チャクラに呼応するのか見ておりましたら
まったく呼応の波動が来なかった。彼女は
ジゼルをパッションの権現として表現して
あくまでこの世の存在としてとらえているようです。
あくまで筋書きが
キャラクターにスピリチュアル性を付与しているから仕方ないですが
ザハロワの踊りは
この世で解決できるはず、というものでした。これはこれで
できるならば素晴らしい。
最上のブラヴォーですね。